SESの退職は誰に伝える?
SESの退職はまず誰に伝えれば良いのだろう。
そのような悩みを持たれている方が、この記事をお読みになっていると思います。
結論からいって、以下のような順序で伝えるとスムーズです。
- 自社の直属の上司
- 自社のSES営業
- 現場でお世話になっているプロパー社員
実際にSESを5年経験して、SESから卒業した筆者が解説します。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
SESエンジニアを退職する方法
SESエンジニアを退職する効率的な方法はマイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録することです。
上記2社の大手エージェントは、求人の件数が多く、さまざまな業種のITエンジニアの求人を探すことができます。
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退職を伝えるときのポイント
SES企業を退職するときは、できるだけ常駐先の現場を混乱させないように伝達するのがスマートです。
誰に伝えれば、もっともスムーズかを考えます。
まず自社の直属の上司への連絡です。
本人から伝えるべき立場にある人物ですので、優先して伝える必要があります。
すると、まともな上司であれば、上司からSES営業に報告をしてくれます。
その後、SES営業へ伝えましょう。
SES営業は、現場のプロパー社員へ退職の意を伝えてくれます。
その後、現場のプロパー社員へ自分からも伝えるようにします。
現場のプロパー社員へ後から伝えるのは、いきなり本人から退職を伝えてしまうと混乱を招く可能性があるためです。
まず、自社のSES営業から現場のプロパー社員へ伝わったのち、自分からも伝えるという手順が良いでしょう。
ワンクッション挟むとスムーズです。
そうすれば、プロパー社員が自社に確認をする手間が省けます。できるだけ、プロパー社員さんには迷惑や手間をかけないための工夫です。
自社の経営層(社長や専務など)は、実務には影響がないので最後に伝えれば良いですね。
先に常駐先へ伝えなくても良い?
退職の意向を、先に常駐先へ伝える必要はありません。
SESはあくまでも会社間の取り決めや契約のもと、現場に常駐しているためです。
自社内で退職の意向がまとまったら、自社から常駐先へ情報が伝達されます。
自分から常駐先のプロパー社員に伝えるのは、その後で問題ありません。
自社に退職を伝えて、給与UPなどを条件に引き止めなどが起こる可能性もゼロではない、ということも理由の1つです。
その場合、先に常駐先に伝えてしまっていると、面倒なことになる可能性がありますよね。
上司にはどのタイミングで伝える?
SESで現場常駐している場合、上司と同じ現場とは限りません。
むしろ、別々の現場に常駐しているケースの方が多いでしょう。
そのため、いつのタイミングで上司に伝えれば良いのか?は迷うところです。
筆者の場合は、月に一回「帰社日」が設けられていましたので、そのタイミングで伝えました。
やはり退職という重要な話題なので、面と向かって伝達するのが筋であると考えたためです。
とはいえ、「帰社日」が設けられていないSES企業も多いことでしょう。
その場合は、わざわざ直接会う必要もないので、Slackや電話などで、任意のタイミングで伝えるしかありません。
特に遠慮などせず、退職の意向が固まった時点で報告して良いでしょう。
また、スムーズに退職できるタイミングを逆算して、早めに伝えるのもマナーです。
上司とSES営業は逆でも可
上司とSES営業へ伝える順番は、逆でも構いません。
直属の上司が苦手な場合などもありますし、生産性のない引き止めを食らう可能性もあるためです。
自分にとって相談しやすい人から伝達していくことをおすすめします。
先にSES営業に伝えたとしても、実務的なデメリットは何もありません。
退職のタイミングを考慮する
プロジェクト納品後など、すっきりと辞められるタイミングを見計らいましょう。
とはいえ、新しい職場の入社タイミングの兼ね合いもありますので、必ずしもプロジェクトの節目と重なるとは限りません。
その場合でも、仕掛かり中の作業はすっきり終わらせることが理想です。
それも無理であれば、後任者への引き継ぎは丁寧に行いましょう。できれば、しっかりマニュアル化するのが良いですね。
退職後に電話がかかってくるなどの事態だけは避けたいところです。
また、契約期間の終了時期なども狙い目です。
余力があれば、今行っている現場の契約期間を、SES営業を通じて確認してもらうと、よりスムーズな退職につながります。
多くの場合、1ヶ月や3ヶ月という期間で契約を結んでいることが多いです。
もちろん、契約期間を無視した形で退職をすることも可能ではありますが、スムーズな退職を心がけるなら、契約終了時を狙うのがおすすめです。
ITエンジニアは転職した方が収入が増える
「ITエンジニアは転職した方が収入が増えるバグ」、数字からも明らかに 生涯年収に1000万円の差
出典:ITmedia NEWS
ITエンジニアは、社内で昇級を頑張るよりも、転職をした方が圧倒的に年収UPしやすい。というデータが出ています。
20代前半のエンジニアが5年に1回転職した場合、1回も転職しないエンジニアと比べ、20代後半の時点で23万円、30代前半で49万円、30代後半で83万円ほど年収が増え、生涯年収に1000万円近い差が出ることが分かった。
同じ企業に居続けることで、年収が上がりにくいと感じている方は、転職を視野にいれて活動すると良いでしょう。
ただし、同じ企業に居続けることで得られる人脈や、信頼の積み重ね、コーディング時の効率的なルール、チームや組織の理解は転職する上で引き継ぎにくいものです。
それらがあってこそ、挑戦できる魅力的なプロジェクトなどもあるので、それらを天秤にかけて、転職してもなおメリットが勝る、という場合に転職を目指すと良いでしょう。
転職エージェントは複数登録しよう
転職における情報の質を上げたければ、マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録して、転職活動を進めるのがおすすめです。
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