SESで「人生台無し」は言い過ぎです。企業や常駐先による理由を解説。

SESは人生台無しか

SESは、ネット上で悪い噂ばかりが目立ちます。

現場に常駐し続けることで、疲れてしまったり、ブラックな労働環境で働かされるような印象を持ってしまいますよね。

ですが、安心してください。

結論から言って、SESで人生台無しかどうかは、勤めている企業によります。

このような特徴を持った、ホワイトなSES企業であれば「人生台無し」ではありません。

将来性を持った働き方ができて、しっかりとキャリアパスを描いていくことができます。

複数の転職エージェントを組み合わせて利用することで、より効率の良い転職活動をすることができます。

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SESが人生台無しと言われる理由

下請け構造

SES企業へ就職・転職する際に、下請けメインなのか。それとも、1次請けメインなのかは、非常に大切なポイントです。

しかしながら、「ITゼネコン」と呼ばれてしまうように、IT業界では、多重下請け構造が蔓延しています。

場合によっては4次請け、5次請けなど、商流が深すぎる案件もあります。

4次請け、5次請けなど下層すぎる案件は、「商流が深い」などと言われます。

間に入った企業に仲介手数料を抜かれてしまうので、利益が減ってしまいます。

また、間に入った企業によって良いポジションが埋まってしまうので、下流工程の質が低い作業しか残っていません。

給与水準が低い

商流が深すぎることで、給与水準が低くなってしまいます。

SESエンジニアの平均年収は300万～400万円程度ですが、そこから著しく低い場合は、ブラックSES企業を疑いましょう。

出典：政府統計ポータルサイト「e-Stat」-賃金構造基本統計調査

単純作業の繰り返し

単純作業の代表的なところで言えば、いわゆるテスター、品質管理などの業務がそれに当たります。

テストエンジニアはやめとけ？SE歴10年の野良エンジニアが解説。

商流が深すぎる案件ですと、システム開発における上流フェーズ（要件定義、設計）などは商流の上位にあたる企業が担当します。

単純作業の案件を続けてしまうと、一向にスキルが向上することはありません。

SESでロースキルや未経験の案件に行くとどうなる？ [10年目エンジニアが解説]

そのため、ずっと同じレベル、収入で過ごし続けることになります。

その方が良い…という変わったお考えもあるかもしれませんが、ITエンジニアとして成長していく機会がないというのは、想像以上にしんどい状況です。

案件が選べない

営業力が弱く、取ってこれる案件が少ない企業では、エンジニアのキャリアパスにマッチした案件を選ぶことができません。

また、案件が少ないと、企業はエンジニアを現場に送り込むことを最優先します。

マッチングの機会が少ないので、なんとかねじ込もうとするのです。エンジニアが待機状態になると、売り上げはゼロになってしまうためですね。

すると、エンジニア個々のキャリア形成を考慮できなくなってしまいます。

優良なSES企業もある

1次請け中心

経営の安定しているホワイトSES企業では、上場企業などからプライム（1次請け）案件をもらっているケースが多い傾向です。

給与テーブルの水準が高い

1次請けが中心の企業では、中間マージン（中抜き）がないため、エンジニアへ還元することができます。

そのため、商流が深すぎる企業と比べると、給与水準が高い傾向にあります。

企業規模は関係なく、中小企業であっても、利益率の高い1次請け案件をこなしている企業があります。

上流工程から携われる

良質なプライム案件（1次請け案件）を受注しているSES企業であれば、自社で上流工程からワンストップで対応しているケースが多く、開発や設計などの技術を学ぶことができます。

そのようなSES企業は、そのまま勤め続ける価値があると言えます。

案件が選べる

営業力が強く、案件数が多いSES企業が理想です。

SES営業がとってきた案件に従うだけでなく、自身のキャリアパスに合わせて案件を選べるのが理想ですね。

まともなSES企業であれば、要望を汲んでくれることでしょう。

そうでない企業の場合は、転職も視野に入れる必要があります。

SES以外の働き方

もちろん、SES以外の働き方を目指すのもアリです。

SES(客先常駐)でブラックな待遇になっている場合、必ずしもSESエンジニアで居続ける必要はありません。

SESではない、エンジニアの働き方は多く存在します。

その際に、転職先としてオススメできる職種は以下になります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、転職はしやすい状況です。

良質なSES企業の探し方

今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、将来性のある、良質なSES企業を探しやすいと言えます。

転職エージェントは、各社の人事担当と密に情報交換をしていますので、入社前に会社の実情を知ることができます。

転職エージェントの話を聞かないというのは、転職活動という情報戦において非常に不利といえます。

登録、そして面談を強くおすすめします。

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