SES(客先常駐)を辞める手順
SESでの客先常駐、しんどいですよね。
特に、社員への還元率が低い企業に勤めていたり、孫請けなど多重下請け構造になっている場合はなかなか給料も上がりません。
辞めたい!と思っても、常駐先との契約期間や、転職先が見つかるかどうかが不安でなかなか辞められない…というケースもあるかと思います。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。
私も新卒でSES会社に就職して、様々な現場をたらい回しにされました。
いろんな現場がありましたね。
辞めるべきSES(客先常駐)の特徴
ブラックSES企業の実例紹介。見分け方と特徴を10年目SEが解説。
私が辛いと感じたSESの客先常駐は、以下のような特徴がありました。
- 炎上している
- 通勤がやたら遠い
- ひたすらテスト業務
- スキルがあっていない
- 常駐先の名刺を渡される
- プロパー社員が無能で仕事が増える
などなど…1つでも当てはまっている現場にいる場合、すぐに辞めることをおすすめします。
もちろん、中には優良な現場もありましたが…
SESでの現場常駐は、いわゆる「案件ガチャ」状態ですので、必ずしも優良な現場に行けるとは限りません。
SESの案件ガチャはなぜ起きる?巻き込まれない対処法もシェア。
SESでの客先常駐は、IT業界の商習慣によるものです。
ですので、SESメインで立ち回っている企業は本当に多く、うっかりSES会社に入ってしまうとなかなか抜け出せません。
しかし、それ以外の働き方ももちろん存在しています。また、SESの契約期間が残っていても、実は1ヶ月あれば辞めることができます!
SESを辞めたい!と考えているなら、すぐに行動するべきです。
あわせて読みたい!おすすめIT転職エージェントランキング
PR ※リンク先に各社のプロモーションを含みます。 SESを脱出したい!もっと良い条件の企業に転職したい! そんな方に向けて、オススメのIT転職エージェントをご紹介します。 当メディアは、厚生労働省から[…]
結論から言って、SESを辞めるための効率的な方法は、マイナビ IT AGENTなど複数社の転職エージェントに登録することです。
9社を徹底比較し、総合的におすすめできる転職エージェントはもちろん、年代、業種、希望年収やキャリア別に特化したIT転職エージェントについてご紹介しています。
SESを辞めて転職を有利に進めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
SES(客先常駐)を辞める手順
①就業規則を確認
まず、勤めている会社の就業規則を確認します。
多くの会社で「退職の場合は1ヶ月前に通知すること」と記載されています。
常駐先との契約期間が残っていても、就業規則通りに退職すれば問題ありません。
②退職の意思を伝える
SESの退職は誰に言うのがベスト?上司→営業→現場の順で報告しよう。
自社の上司に、退職の意思を伝えてください。
現場の責任者には、上司→自社の営業→現場の責任者という形で話がいくはずです。
その後、現場の責任者に対して、自分から退職の意思を伝えるのがスムーズでしょう。
③引き継ぎをする
自分が担当していた業務を、後任してくれるメンバーに引き継ぎます。
引き継ぎが適当だと、後々迷惑がかかってしまいますので、しっかりと行うことをおすすめします。
作業内容、手順などをドキュメントにまとめておくと良いでしょう。退職後に連絡がくることだけは避けたいですね。
④有給休暇を消化
有給休暇の取得は、労働者の権利です。残っている日数を全て消化できるように調整しましょう。
とはいえ、最後にまとめて取得すると迷惑がかかる可能性がありますので、毎週ごとに取るなど工夫します。
有給休暇は、転職活動のために利用するのがベストです。
⑤転職先を決める
退職の準備と並行して、転職先を決めましょう。
転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトは以下になります。
おすすめ転職エージェント
- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
※各社のプロモーションを含みます。
複数社登録するのが、転職活動をスムーズに進めるコツです。
様々な求人を比較することで見えてくる情報がありますし、担当エージェントごとに持っている求人に違いがあるため、登録しないと出会えない求人があるためです。
⑥退職の手続きをする
最後に、退職に必要な手続きを済ませます。SESの担当営業もしくは人事部に手続きをお願いします。
退職届けは2週間前までには提出するようにしましょう。フォーマットは自由です。
SES(客先常駐)以外のIT系職種
SESではない、エンジニアの働き方は多く存在します。
それらをご紹介していきます。
気をつけたいのは、SESでもホワイト企業は存在するし、一方で他の働き方であってもブラック企業は存在するという点です。
働き方だけでなく、企業の実態もしっかりと確認しながら転職活動を進めることをおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、アドバイザーが転職先企業の内情に詳しかったりするので、事前に必要な情報を知ることができます。
自分一人で転職活動するよりも、情報強者になれます。
IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、転職はしやすい状況と言えるでしょう。
自分でも転職先が見つかるだろうか…?と不安になるかもしれません。
しかし、転職サイトや転職エージェントに登録するとわかりますが、エンジニア経験が少しでもあれば求人は無限にあるため、心配は無用です。
SIerで受託開発
SESだけど上流工程へキャリアアップしたいならSIerへ転職が近道。
SESから転職先としておすすめなのが、客先から直接仕事をもらっているSIer企業への転職です。
そうすれば「受託開発」として、自社で作業することができます。
SIer企業で働くことで、基本的に自社での作業となるので、SESで常駐することはなくなります。
SESからSIer(受託開発)への転職を成功させたいなら、
マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など、総合IT転職エージェントを使うのがおすすめです。
いずれも業界大手のエージェントで、
登録しなければ得られない「非公開求人」もあるので登録しないと得られない情報があります。
※利用は無料です。
Web業界へ転職
SESからWeb系エンジニアに転職したい!効率の良い手順を解説。
Web業界へ転職するのもひとつの方法です。
ITエンジニアとWebエンジニアでは、意外と求められるスキルが違います。
そのため、全くの異業種ではないですが、勉強は必要になります。
ただ、ITエンジニアとして得たロジカルシンキング能力や、HTML・CSSなどの知識はそのまま生かすことができますので、親和性は高いですね。
SESからWeb系(自社開発)へ転職したい場合の転職エージェントは、マイナビ IT AGENTとGeekly(ギークリー)
がおすすめです。
Web系(自社開発)の募集は非公開求人になっている場合が多いので登録必須です。複数のIT転職エージェントを使って、効率よく求人を見つけましょう。
フリーランス
フリーランスとして、独立するのもひとつの手段です。ただし、フリーランスにはリスクもあります。
- 以前の職場から仕事がもらえる
- 1年分ほど収入がなくても大丈夫な貯金がある
- 副業で成果が出ている
など、リスクが下がる要因が用意できている状態で、独立するのがオススメです。
また、実力主義で、結果を出さなければ厳しい世界です。月に100万〜200万稼ぐ人がいる一方で、数十万しか稼げない…なんて場合もあるので注意が必要です。
さらに、確定申告の手間がかかったり、社会保険料を自分で負担しなければならないなどデメリットもあります。
身売りSESメインではない会社を探す
身売りSES・客先常駐メインではない、ちゃんとした会社に転職する方法もあります。
転職先のおすすめとしては、
- 自社製品を持っている会社
- 客先から直接仕事をもらっている会社
がおすすめです。
自社製品を持っていて、それを販売して売り上げを立てている会社は、自社製品に関わる開発を、自社ですることができます。
これは、SESが横行しているIT業界において、非常に恵まれている条件です。
SESのプライム案件(1次請案件)とは。獲得企業の見分け方をシェア。
また、客先から直接仕事をもらっている会社もおすすめです。利益率が高い上に、自社で作業できるため常駐から解放されます。
常駐先に転職
SESエンジニアを辞める方法として、「常駐先に転職」してしまうことも1つの手段です。
「いや、そんなの無理でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、10年SEを経験した私の周りで、常駐先へ就職(転職)した人間を何人も知っています。
一例として、二子玉川の著名IT企業である○社に常駐していた知人が、いつの間にかプロパーさんと仲良くなって、ある日突然「○社に入ることになった。」と打ち明けてきたときは驚きました。
社名は公表できませんが、日本人なら誰でも知っている、驚くような一流企業です。
そういったキャリア形成も可能である、ということだけは強く伝えておきたいです。
ただ思考停止で常駐するだけでなく、そのようなチャンスも時には転がっている、というのは常に意識しながら立ち回りたいですね。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
おすすめ転職エージェント
- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
※各社のプロモーションを含みます。
転職サイト・転職エージェントに一度登録してしまえば、
あとは「転職のプロ」であるキャリアアドバイザーが、親身になって案件紹介・履歴書作成支援・模擬面談などのサービスを提供してくれます。
「おっ!この会社、気になるぞ。」という案件も、かなりの確率で見つけることができます。
どのサイトも登録は5分程度で終わりますし、料金もかかりません。是非この機会に行動してみましょう。
おすすめの転職エージェント
関連記事
当メディアでは、SESを辞めたいエンジニアのお悩みについて特集しています。
これまで受託開発をメインに20年以上の実績がある弊社が、自社の採用実績や経験をもとに回答しています。
よりよい転職活動の一助となれば幸いです。