「開発経験」と「実務経験」の違い
ITエンジニアを目指しているけど、「開発経験」と「実務経験」って何が違うの?
そんな疑問をお持ちの求職者がこの記事を読まれていると思います。
結論からいって「開発経験」と「実務経験」は、実際に仕事としてお金をもらった経験があるかどうか?が両者の分かれ目です。
アマチュアや趣味でのプログラミング→「開発経験」
成果物に対して対価をもらった→「実務経験」
という形です。
両者ともプログラミングを用いたアプリやWebサイトなどのものづくりである点は共通しています。
例えば、Web系の自社開発企業であればWebサイトやモバイルデバイス用のアプリなどですね。
他にも、業務系ソフトを開発している受託開発企業であれば、その企業で使われることの多いプログラミング言語を用いたソフトウェアなどです。
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ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
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「実務経験」に求められるスキル
実務経験では、単純にプログラミングができるだけではなく、以下のスキルが含まれています。
- 顧客から要求をヒアリング
- 設計書を見て実装ができる
- 納期を守ることができる
- セキュリティを守って開発できる
- チーム開発ができる
それぞれ解説していきます。
顧客から要求をヒアリング
業務としてプログラミングをする際は、クライアントの要求をヒアリング、仕様をプレゼンしたりなど、いわゆる「要件定義」フェーズに関連した業務も同時にこなします。
それらの経験があるかどうかが、アマチュアでプログラミングだけしているエンジニアとの違いです。
設計書を見て実装ができる
設計書を元に、要求された機能を満たす実装ができるかどうかも求められます。
プログラム設計書のほかにも、I/F(インターフェース)仕様書、DB仕様書などの読み方なども含まれます。
設計書に書かれた要件通りに、プログラミングへ落とし込めるかどうかが求めれます。
納期を守ることができる
業務として開発業務を実施しているので、納期までに業務を終わらせる必要があります。
また、納期までに仕事を終わらせるマネジメント能力も同様に求められます。
一方で、趣味でプログラミングをしているだけですと、そもそも納期自体がありません。
セキュリティを守って開発できる
現場やプロジェクトによって様々なセキュリティ要件があり、それらを守って開発ができるITリテラシーが必要です。
実務としてプログラミングをこなす際に、必須となるスキルです。
Gitを用いたチーム開発ができる
Gitと呼ばれるバージョン管理ツールを使えることが求められます。
バージョン管理ツールとは、チーム(複数人)でソフトウェア開発をする際に、お互いのソースコードを版管理するためのツールです。
チームで作業していると、複数人で同時に同じプロジェクト内のソースコードを修正します。
例えば、同じファイルを編集してしまった場合などを特定して、マージ(統合)をすることができたり、チーム開発には欠かせないツールです。
Gitは、シェア率の高いバージョン管理ツールで、多くのソフトウェア開発の現場で利用されているツールです。
もちろん、一人で開発している場合でも、Gitを使うことはできます。
そのため、趣味やボランティアでプログラミングをやっている方でも、Gitの使い方は知っているケースも多いでしょう。
ただしチームで開発する際の業務フローについては、実際に業務としてチーム開発を実施しないと身につきません。
「開発経験」に必要なスキル
「開発経験」の場合、以下のスキルが求められることが多いでしょう。
- プログラミングを読み書きできる力
- Gitを用いたチーム開発ができる
- サーバー・DBの知識
- タイピング能力
いずれも、趣味やボランティアなどの範囲で開発経験がある場合でも身に付けることができる技術となっています。
プログラミングを読み書きできる力
プログラミングを読み書きできる能力です。
デザインまたは仕様を見た時に迷いなくコードが思い浮かぶレベルが理想です。
プログラミングができることを証明するためには、
何か成果物を作ってポートフォリオとして公開できる状態にしておくと良いでしょう。
GitHubを用いてポートフォリオを用意する
GitHub(ギットハブ)と呼ばれるWebサービスを利用して、ポートフォリオを公開しておくと良いでしょう。
GitHubは、Gitを利用した、開発者を支援するクラウドサービスの一種。
世界中の人々が自分の作品(プログラムコードやデザインデータなど)を保存、公開することができるWebサービスです。
無料で利用することができて、世界中の7000万人の開発者、400万の組織で利用されているメジャーなプラットフォームです。
ここに、転職用にソースコードなどを格納し、企業へのアピール材料として使うのが王道です。
筆者はWeb制作を生業としていますが、GitHubは実務でもソースコードの管理をするために利用しています。
Web系企業を目指している場合には、実務で使う可能性も非常に高いので、GitHubを使えること自体が一種のスキルとなります。
使い方を覚えておいて損はないWebサービスです。
サーバー・DBの知識
Linuxなどで構築したサーバーについての基礎知識や、
MySQL、SQLServer、Oracle等のDBについての基礎知識が求められます。
サーバーに関しては、MAMPやLAMPといった仮装環境の知識で良いので、自分でローカルの開発環境を構築できるスキルレベルが理想です。
DB(データベース)に関しては、基本的なRDBMS(リレーショナルデータベースシステム)において考え方はある程度共通しているため、すべてのDBに精通している必要はありません。
少なくとも1種においてCRUD(Create、Read、Update、Deleteの4つの基本的機能)が身についている必要があります。
タイピング:キーを見ることなく文字が打てる
キーを見ることなく文字が打てるタイピング能力が求められます。
プログラマー、Webエンジニアにおいて、生産性に直結する能力だからです。
他にも、OSや、開発に関わるアプリケーション(VSCodeなど)について、生産性を上げるためのショートカットキーを熟知しているなど、関連するアピールポイントは多くあります。
また、画像圧縮や入力作業など、面倒で連続するオペレーションなどの作業がある場合、
それらを簡単なプログラムを自作して効率化しているなどの工夫も評価されるでしょう。
「実務経験」や「開発経験」を公開する際の注意点
前職のソースコードは公開しない
情報漏洩や情報セキュリティの観点から好ましくないため、前職のソースコードを公開してしまうことは避けましょう。
信頼を失ってしまうことにもつながりかねません。
面倒でも、転職用に何かプログラミングをして、公開しておくことをお勧めします。
バグが起きて動かない
バグが起きて、まともに動かないようなソースコードでは、技術力を見せることができません。
自身のポートフォリオとして用意するからには、最低でもしっかりとバグの起きない状態までは仕上げましょう。
また、あまりにもレベルが低すぎるソースコードは、逆効果になってしまう可能性もあります。
IT企業に受かるコツ
ITエンジニアは誰でも受かるわけではありません。
より意欲の高い人材を採用したいのは、IT企業でも、そうでない企業でも一緒です。
IT企業に受かるための効果的な施策は以下になります。
事前に学習する
ITエンジニアを目指すのであれば、自主的な学習は必須です。
技術的なトレンドの移り変わりが激しい業界ですので、置いて行かれないようにする必要があります。
また、経験値を積んだエンジニアとの差を詰めなくてはいけません。
以下、実務で使える技術を習得することができる、おすすめのプログラミングスクールです。
プログラミングが好きな人は受かりやすい
自主的に学習する意欲や、 プログラミングが好きかどうか?という部分を見られます。
向上心を持ってプログラミングに取り組まないと、テスト業務や品質管理など、質の低い業務を担当することになってしまいます。
それではせっかくITエンジニアになったのに、いつまでも年収は低いままですし、転職した意味がありませんよね。
転職エージェントに相談する
これまでの経験積み上げてきたスキルの棚卸しをして、どんなスキルを身につけることができたのか?を整理しましょう。
その際、ただこれまで得たスキルを羅列するのではなく、自身の将来のキャリアパスを定め、それにマッチしたスキルを積み上げられているかどうかをチェックすると良いでしょう。
すると、次に行くべき転職先についての要望もまとまります。
もし難しく感じるようでしたら、転職エージェントに相談しながら進めればOKです。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
おすすめ転職エージェント
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