SES・客先常駐

SESはやめとけ!と言われる6つの理由[10年目SEが解説]

IT・Web業界が得意な転職エージェントはどこ?

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年間約60万人もの人が転職エージェント経由で転職しており、もはや「使うのが一般的」です。

 

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SESはやめとけ!と言われる理由

客先に常駐して、システムエンジニアとして業務を行うSES。

 

SES(システムエンジニアリングサービス)…プロジェクトのエンドユーザーや元請会社のオフィスに常駐して、システム開発を支援すること。

 

SNSや、転職会議などの「企業口コミサイト」では、「SES(客先常駐)は、やめとけ!」という意見を、多く見かけます。

 

この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。

SES・客先常駐も5年経験しており、様々な現場を経験しました。

 

結論から言って、確かに「SESはやめとけ!」という意見は、間違っていません。

 

ただし、SESにもホワイトなやり方が存在しており、それを実践している企業もいます。

ですので、SESだからと言って、頭ごなしに全て「やめとけ!」というのは間違っているのです。

 

この記事では、ブラックSES企業、そしてホワイトSES企業が持つ特徴を紹介するとともに、ブラックSESで消耗しないための戦略をお伝えしてきます。

 

当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。

ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。

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絶対やめとけ!ブラックSESの特徴

多重下請け構造

IT業界 多重下請け構造

SESの多重下請けはなぜ蔓延する?防ぐ方法やメリット・デメリットを解説。

ブラックSES企業では、案件が「多重下請け構造」であることが多いです。

これはSESというより、IT業界全体の「業界構造の問題点」としてしばしば挙げられます。

 

SESで勤務しているなら、自社の営業部隊がどんな動きをしているか、よくご存知だと思います。

大量の下請け案件を持ち回って、横のつながりで紹介しあって、タイミングよく流れてきた案件にエンジニアをアサインする。という構造です。

 

自社に案件が回ってきた段階で、4次請け、5次請け、なんて案件がゴロゴロしています。

顔も名前も知らないブローカー(仲介者)に、自分の単価から中間マージンが毎月抜かれていると思うとゾッとしますね。

 

残念ながら、SES業界ではよくある話です。

というか、中小SES企業のほとんどは、このような「多重下請け構造」の中で、案件を回しあっています。

 

結果的に、多くの中間マージンが発生し、SESエンジニアの年収が上がりにくいという弊害が生まれます。

エンジニアへの還元率が低い

ブラックなSES企業では多重下請けの結果、エンジニアの単価が安くなってしまいます。

 

そもそもの発注金額が安いため、そこから会社とエンジニアの取り分を決めなくてはなりません。

少ないパイを奪い合うと、雇用主である会社が多く抜いてしまいがちです。

 

SESの単価を教えてくれない場合の対処法→今すぐ抜け出しましょう。

還元率を知るためには、自分の単価を教えてくれるかどうかが、一つの判断基準です。

 

還元率の平均は50~60%程度と言われています。(社会保険料込み)

それを大幅に下回るような会社であれば、転職も視野に入れるべきですね。

強制的な残業

ブラックSESでは「強制的な残業」に気をつけましょう。

 

私の実体験ベースで、お話いたします。とある現場での出来事。

官公庁系の案件を対応している現場でして、すでにあるシステムのマイグレーション作業(システム移行)を担当しました。

 

マイグレーション前のシステムが、他社が作成したもので、非常に作りが悪い状態でした。

そのため、私が入った時点で作業が山のようにある、いわゆる「デスマーチ」が絶賛進行中という状況でした。

 

その現場に入った初日に「20:00までは必ず作業してくれ。」というお達しがありました。つまり、強制的な残業ですね。

 

「長時間労働すれば成果が出る。」という短絡的すぎる考え方ですね。

偽装請負をしている

また、現場の上長からそのような指示が出ていたので、今思えばいわゆる「偽装請負」状態でして、違法性のある行為です。

 

※請負契約(客先常駐の際の契約形態)では、派遣と違って客先(発注側)の企業が労働者へ指示を出すのは禁止されています。

それが破られている状態を「偽装請負」と呼びます。

残念ながら、SES業界においては割とよくある話です。

偽装請負が平気で行われている会社だとすれば、確実にブラックSES企業です。

 

このような事態は、主に発注者(常駐先)と自社の力関係の差が大きいことで生まれます。

自社の営業スキルが低かったり、質の低い案件しかとってこれないことも理由の一つです。

スキルのミスマッチ

ブラックSES企業ですと、何よりも現場に行って、単価分を稼いでくることを求められます。

 

自社待機なんてもってのほかで、タイミングよく回ってきた案件に、強引にねじ込むことがあります。

スキルシートの記載内容を盛ったり、短期間しか経験していないプログラミング言語を「対応できます!」と答えさせたりして、なんとかエンジニアを現場に送りたがります。

 

SESは案件を選べない?ミスマッチを防ぐには積極的に選ぼう。

そのように無理矢理現場に送り込むことになると、スキルのミスマッチが起こってしまいます。

 

私も実体験として、自身が持っているスキルと、現場で求められるスキルがマッチしていないことがありました。

これは、一番地獄だったと言えるかもしれません。

現場の上司からの技術的な要求に応えられず、「使えないヤツ」だと思われてしまいます。

 

これはさすがに、自社の営業に掛け合って、そうそうに現場を変えてもらいました。

もしスキルのミスマッチが起きてしまったら、自分からアクションを起こしましょう。

そうしないと、お互いに摩耗してしまいます。

その際に、現場を変えることを渋ったりする場合、ブラックSES企業確定です。

ひたすら質の低い作業

テストエンジニアはやめとけ?SE歴10年の野良エンジニアが解説。

新人の頃ですが、ひたすらテスト業務をやらされる現場に行かされていました。

 

もちろん、開発のできる現場に行くためのスキルがない自身の問題でもあります。

ですが、質の低い案件しか持ってこれない、自社の営業力にも問題があります。

 

さらに、それを強要するようなブラックSES企業ならば、居続ける必要はありません。

通勤が2時間以上

片道2時間以上かかる現場に、常駐したことがありました。県西部の自宅から、県東部の勤務先まで毎日縦断旅行です。

通勤時間ほど、無駄な時間はありません。

 

会社にとっても、高額な交通費を払う必要がありますので、考えものです。

ホワイトSES企業の例

ホワイトなSES企業の例をご紹介します。

SES企業に就職する場合には、必ず事前にチェックしたい項目となっていますので、ぜひご確認ください。

1次請けで現場の仕事を直接もらっている

1次請けで現場の仕事を直接もらっている

SESのプライム案件(1次請案件)とは。獲得企業の見分け方をシェア。 

SESでも、高単価な1次請けで仕事をもらえていて、こなしている会社はホワイトです。

 

妙なブローカー(仲介者)がなく、直接契約で現場の仕事をもらっているケースですね。

仲介がない分、エンジニアの単価が高くなりますし、営業同士の人的コミュニケーションコストも減ります。

 

ただし、客先常駐・SES業界では、直接仕事をもらっているケースは、特に中小企業においては本当に稀です。

もしSES業態で仕事をしたいと考えているなら、直接仕事をもらっているかどうか必ず確認した方が良いですね。

数人のチーム体制で現場に入っている

数人のチーム体制で現場に入っている場合、自社の上長が業務の舵取りをしています。

そのため、常駐先の企業から理不尽な要求がくることもありません。

 

また、自社のチーム単位で仕事を回せるので、お互いに休暇を取ったりしてフォローし合うことができます。

SES(客先常駐)は1人ぼっちで未経験だと辛い?対処法を解説。

エンジニアのキャリアパスを描ける

ホワイトな優良SES企業って存在するの?見分け方を徹底解説。[現役エンジニアが語る]

ホワイトなSES企業では、エンジニアが自身のキャリアパスを描くことができます。

 

具体的には、以下のような特徴があります。

  • エンジニアが、案件を選べる
  • 合わない現場は退出させてくれる
  • 営業が要求を聞いてくれる

このような対応をしてくれる企業にいれば、会社の言いなりでマッチしない現場に行かされることもなく、キャリア形成を有利に進めることができます。

還元率が高い

高還元SESとは?新しいSESの働き方と求人動向について。[現役エンジニアが解説]

ブラックSES企業では還元率が低いですが、一方で高い還元率を誇るSES企業も存在します。

入社前に確認するようにしましょう。

客先常駐以外の働き方

これまでの特徴と照らし合わせて、自分が所属している企業が、ブラックなSES企業だ!

と思ったときには、そもそも勤めている会社自体を転職して、環境をガラッと変えてしまいましょう。

SESの契約期間中に退職したい場合の対処法。現役エンジニアが解説。

 

IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、転職はしやすい状況と言えるでしょう。

SESで技術経験があれば、転職先は無限といえるほどあります。

 

その際に、転職先としてオススメできる業態は以下になります。

受託開発

受託開発はオワコンなのか。受託で20年実績がある現役エンジニアが解説。

客先から直接仕事をもらっている会社は、「受託開発」として、自社で作業することができます。

そういった会社で働くことで、SESで常駐することはなくなります。

社内SE

SESから社内SEに転職したい!効率の良い手順を解説。

異業種の社内SEとして働けば、基本的にはその会社への出社となりますので、SESや客先常駐で摩耗することはなくなります。

社内SE専門の転職エージェント→社内SE転職ナビ

フリーランス

フリーランスとして、独立するのもひとつの手段です。ただし、フリーランスにはリスクもあります。

  • 以前の職場から仕事がもらえる
  • 1年分ほど収入がなくても大丈夫な貯金がある
  • 副業で成果が出ている

など、リスクが下がる要因が用意できている状態で、独立するのがオススメです。

身売りSESメインではない会社を探す

身売りSES・客先常駐メインではない、ちゃんとした会社に転職する方法もあります。

転職先のおすすめとしては、

  • 自社製品を持っている会社
  • 客先から直接仕事をもらっている会社

がおすすめです。

 

SESから自社開発に転職したい!具体的な方法を現役エンジニアが解説。

自社製品を持っていて、それを販売して売り上げを立てている会社は、自社製品に関わる開発を、自社ですることができます。

これは、SESが横行しているIT業界において、非常に恵まれている条件です。

 

SESで一次請け企業に転職できる?見極め方法と特徴をシェア。

また、客先から直接仕事をもらっている会社もおすすめです。利益率が高い上に、自社で作業できるため常駐から解放されます。

IT転職のおすすめ転職サイト

今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。

 

おすすめ転職エージェント

  • マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
  • Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
  • 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。

※各社のプロモーションを含みます。

転職サイト・転職エージェントに一度登録してしまえば、

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「おっ!この会社、気になるぞ。」という案件も、かなりの確率で見つけることができます。

どのサイトも登録は5分程度で終わりますし、料金もかかりません。是非この機会に行動してみましょう。

 

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神奈川・千葉にオフィスがあり、首都圏の業務系ソフトウェア開発案件が中心です。

 

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  • 同じ規模のソフトハウスと比べて、還元率は低くない

→今と似たような現場で、給料UPできる可能性があります。

 

  • キャリアパスに応じて、案件の調整が可能

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