SES(現場常駐)はスーツ着用が多い
客先常駐(SES)を5年経験した筆者の経験上では、現場常駐の場合、スーツを着用することが多いです。
例えば、製造業の現場に常駐するときなどは、
プロパー社員は作業着を着用していますが、SESで常駐する協力会社の人間はスーツを着用して、出入りする。という形が多かったですね。
光学機器メーカー、金属加工メーカー、自動車メーカーなどすべてスーツ着用で常駐していました。
あるいは、SIer系の現場では、SIer社員もスーツを着用しており、SESエンジニアもそれに準じてスーツ着用、というパターンです。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。
客先に出入りするのですから、きちんとしたフォーマルな身なりを求められるというのは、当たり前といえばそうです。
ですが、デスクワークにおいて、スーツを着用し続けるのはなかなかに不快だったりします。
ネクタイをしてジャケットを着用していると、とても肩が凝りますし、
できればカジュアルで楽な服装で仕事できたら嬉しいですよね。
私服OKの企業も存在する
一方で、受託開発をしており自社で作業している場合や、
客先から仕事を別の場所へ持って帰れる企業などは、私服で作業できるケースもありました。
個人的な経験上では、全体の1割程度でした。
客先に行く場合は、ほぼスーツ着用です。
SES業界では、現場常駐、いわゆる「身売り」が、業界の標準的な商流として当たり前になっているため、ある程度は仕方がないことです。
スーツを着たくないなら「身売り」をしていない会社に勤めるしかありません。
見分け方
結論から言って、スーツ着用しなくてよい企業を探すには、企業の内情に詳しい転職エージェントに相談することです。
マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録しましょう。
なぜなら、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業の人事部と密にコミュニケーションを取り合い、内情にも詳しいためです。
そのため、入社前に、会社の実情を把握することができます。
この記事では、客先常駐(SES)が少ない企業の探し方をシェアします。
おすすめの転職エージェント
客先常駐ではない会社の特徴
身売りSESを避けるためには、客先常駐メインではない会社に転職する形になります。
客先常駐ではない会社の特徴は以下。
- 自社製品を持っている
- 大手企業と太いコネクションがある
- クライアントに信頼されている
それぞれ解説していきます。
自社製品を持っている
自社製品を持っている企業は、自社製品に関わる開発を自社ですることができます。
客先に出向く必要がないので、私服OKのパターンがあります。
これは、SESが横行しているIT業界において、非常に恵まれている条件です。
ただし、売り上げの比率をチェックしておきましょう。
あくまでもSESメインで「売れていない自社製品」があるだけでは意味がありません。
また、自社内で開発部隊が機能しているのか、入社前に確認しましょう。
そして、現場常駐ではなく社内勤務希望であることも、忘れずに伝えてください。ただし全くSESをしていない会社であれば不要です。
ただし、自社で作業している場合でも、スーツ着用必須という文化がある企業もあります。
入社前に転職エージェントに確認しましょう。
大手企業と太いコネクションがある
中小企業でも、ごく少数ではありますが、仕事を自社に持ち帰って作業できる会社も存在しています。
見極め方は難しいですが、一例として、大手企業との密なコネクションを持っている会社です。
SESのプライム案件(1次請案件)とは。獲得企業の見分け方をシェア。
そこから、1次請け案件(プライム案件)をもらっています。
1次請けなら、クライアントと直接つながっているため、自社内で作業する交渉もしやすいのです。
自社で作業している場合は、ラフな格好で作業することも可能ですね。
受託開発している
客先から直接仕事をもらっている会社は、「受託開発」として、自社で作業することができます。
SESのように仲介業者がいないため、利益率が高い点も利点です。
そういった会社で働くことで、服装にも自由度が生まれます。
クライアントに信頼されている
SESが横行した背景に、セキュリティ面での都合があります。
顧客情報やその他機密情報の漏洩を防ぐために、常駐先での作業を求めるのです。
一方で、自社で持ち帰りで作業してもらう場合、作業場所が増える分、情報漏洩のリスクが高まります。
そのため、本当に信頼の置けるパートナー企業でないと任せられないのです。
つまり、自社で作業できる中小企業は、それだけクライアントから信頼されている企業といえます。
客先常駐ではない会社の見分け方
転職情報サイトで情報収集する
転職会議などの転職情報サイトへの登録もしておきましょう。「転職エージェント」や「転職サイト」とは少し違ったアプローチの方法です。
転職会議は企業の現社員・元社員からの「企業への口コミ」や「求人情報」を掲載している転職情報サイトです。
情報量が多く、転職エージェントに掲載されている企業のほとんどが網羅されています。
実際に働いていた人の書き込みが中心ですので、その企業での働き方なども知ることができます。
ただし、こういった企業情報サイトは、やめた人の意見が中心ですので、ネガティブな意見が多いというのは認識しておきましょう。
その上で、ポジティブなコメントを参考にして企業を決める際の参考にしてみると良いですね。
転職エージェント(キャリアアドバイザー)に聞く
転職エージェントは、数多の求人者・企業を見てきた転職のプロです。
企業の人事部と密に連携を組んで、日々情報収集に当たっています。そのため、入社前から、社内の実情を知ることができます。
企業の人事部に直接聞くことも可能ではありますが、突っ込んだ質問をしすぎると悪い印象を与えかねません。
その点、キャリアアドバイザーであれば、遠慮なく聞くことができます。
マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など大手エージェントから登録するのがおすすめです。
身売りSES以外へ転職
客先常駐してスーツ着用必須、という企業を避けるためには、客先常駐のない職種へ転職する方法もあります。
その際におすすめの職種をご紹介します。
社内SE
社内SEとして働けば、基本的にはその会社への出社となりますので、SESや客先常駐で摩耗することはなくなります。
社内SEを狙う業界については、異業種でも同業種でもどちらでも良いでしょう。
フリーランス
フリーランスとして、独立するのもひとつの手段です。スーツ着用したくないITエンジニアにとっては、もっとも自由度が高い働き方といえます。
ただし、フリーランスにはリスクもあります。
- 以前の職場から仕事がもらえる
- 1年分ほど収入がなくても大丈夫な貯金がある
- 副業で成果が出ている
など、リスクが下がる要因が用意できている状態で、独立するのがオススメです。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
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- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
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転職サイト・転職エージェントに一度登録してしまえば、
あとは「転職のプロ」であるキャリアアドバイザーが、親身になって案件紹介・履歴書作成支援・模擬面談などのサービスを提供してくれます。
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