SESのスキルシート経歴詐称について
SES(客先常駐)における「スキルシート」とは、
これまでの経歴を掲載して、案件の面談の際に提示する、いわば「履歴書」みたいなものです。
- 対応可能なプログラム言語、データベース
- 経験年数
- 案件の詳細
- 従事期間
などを記載するのが一般的ですね。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。
私の経験ベースでお話ししていきますが、
このスキルシートを経歴詐称するために「盛ってしまう」企業があとをたちません。
詳細をお伝えしていきます。
スキルシートの経歴詐称問題
ブラックなSES企業ですと、
スキルシートに虚偽の記載をすることで、無理やり現場にアサインするような企業が、少なからず存在します。
なぜ経歴詐称をしてまで、現場にアサインしたいのでしょうか。
理由は簡単で、利益追求型だからです。
エンジニアが現場に行かず、待機状態ですと売り上げが立たないので、一刻も早く新しい現場にアサインしたいのです。
そういった企業では、エンジニア個人のキャリアパスや、成長には興味がありません。
目の前の売り上げ優先で、質の低い案件であっても、御構い無しです。
経歴詐称の例
1ヶ月しか経験がないプログラム言語を、面談の際に「経験があるので、できます。」と答えさせたりします。
また、経験期間を長く記載したりすることも。
ひどい場合には、まったく経験がないスキルを、現場の要求するスキルに合わせて掲載するようなケースもあります。
スキルのアンマッチが起きる
スキルシートを偽装すると、当然ながらスキルのアンマッチが起こります。
アンマッチが起きると、1ヶ月や2ヶ月といった短期間で、また出戻りしてしまうケースも見受けられます。
これは、本当に辛いです。
現場の上司からの技術的な要求に応えられず、「使えないヤツ」だと思われてしまいます。
案件へアサインするための営業の人的コストなど、無駄がかなり多いですね。
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結論から言って、
スキルシートを盛るような指示を出すSES会社は、かなりブラックです。
食品で言えば、産地偽装にあたるレベルの、見逃してはならない不正行為です。
今すぐに転職を視野に入れて行動に移しましょう。
ホワイトなSES企業なら、以下の特徴があり、SES案件が決めやすいため、
そもそもスキルシートを盛ったりする必要がありません。
- 豊富な案件から選べる
- 合わない時は退出できる
- 1次請けで質の高い案件が揃っている
ホワイトなSES企業へ転職するための効率的な方法は、マイナビ IT AGENTなど、複数社の転職エージェントに登録することです。
上記記事にて、総合的におすすめできる転職エージェントはもちろん、年代、業種、希望年収やキャリア別に特化した転職エージェントをご紹介しています。
転職を有利に進めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
※ホワイトSES企業を目指すSESエンジニアには、Geekly(ギークリー)がおすすめです。
良質なSES企業の求人を多く扱う転職エージェントで、キャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
複数のIT転職エージェントを使って、効率よく求人を見つけましょう。
SES(現場常駐)に疲れた場合
SESの案件選びに疲れた…そんなケースもあるかと思います。
その場合、いっそSES以外の働き方に転職することで、解決することができます。
案件が変わるたびに、スキルシートを書いて面接をして…という、SES独自の煩わしい作業からも解放されます。
(私がSESをしている時は、毎回上から目線で「評価」されているような気がして、とても嫌でした。)
IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、転職はしやすい状況と言えるでしょう。
SESである程度経験があれば、求人はほぼ無限にある、と思って間違いありません。
SIerで受託開発
SESから転職先としておすすめなのが、客先から直接仕事をもらっているSIer企業で受託開発をすることです。
作業場所は自社で、落ち着いて作業することができます。
SESからSIer(受託開発)への転職を成功させたいなら、
マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など、総合IT転職エージェントを使うのがおすすめです。
いずれも業界大手のエージェントで、
登録しなければ得られない「非公開求人」もあるので登録しないと得られない情報があります。
※利用は無料です。
社内SE
社内SEとして働けば、基本的にはその会社への出社となります。
異業種でも、同業種でも構いません。
SESのように、次々に現場に派遣されることがなくなり、社内で落ち着いて業務することができますね。
また、下請けではなく、自社のために働くことができるので、帰属意識が高まります。
上流工程から携われるので、ベンダーマネジメント能力も身につき良いことづくめです。
社内SEを目指すSESエンジニアには、社内SE転職ナビがおすすめです。
社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
ただし、社内SEは単純なヘルプデスク業務や、社内からの技術的な問い合わせに対応しなければならないこともあります。
その辺りが、SESで常駐していたときとは異なる作業です。
Web業界へ転職
SESからWeb系エンジニアに転職したい!効率の良い手順を解説。
自社開発をやっているWeb業界へ転職するのもひとつの方法です。
ITエンジニアとして得たロジカルシンキング能力や、HTML・CSSなどの知識はそのまま生かすことができますので、親和性は高いですね。
SESからWeb系(自社開発)へ転職したい場合の転職エージェントは、マイナビ IT AGENTとGeekly(ギークリー)
がおすすめです。
フリーランス
フリーランスとして、独立するのもひとつの手段です。ただし、フリーランスにはリスクもあります。
- 以前の職場から仕事がもらえる
- 1年分ほど収入がなくても大丈夫な貯金がある
- 副業で成果が出ている
など、リスクが下がる要因が用意できている状態で、独立するのがオススメです。
また、実力主義で、結果を出さなければ厳しい世界です。
月に100万〜200万稼ぐ人がいる一方で、数十万しか稼げない…なんて場合もあるので注意が必要です。
さらに、確定申告の手間がかかったり、社会保険料を自分で負担しなければならないなどデメリットもあります。
身売りSESメインではない会社を探す
身売りSES・客先常駐メインではない、ちゃんとした会社に転職する方法もあります。
- 自社製品を持っている会社
- 客先から直接仕事をもらっている会社
がおすすめです。
自社製品を持っていて、それを販売して売り上げを立てている会社は、自社製品の開発を、自社ですることができます。
これは、SESが横行しているIT業界において、非常に恵まれている条件です。また、客先から直接仕事をもらっている会社(1次請け)もおすすめです。
利益率が高い上に、自社で作業できるため常駐から解放されます。
常駐先に転職
SESエンジニアの脱出方法として、「常駐先に転職」してしまうことも1つの手段です。
「いや、そんなの無理でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、10年SEを経験した私の周りで、常駐先へ就職(転職)した人間を何人も知っています。
一例として、二子玉川の著名IT企業である○社に常駐していた知人が、いつの間にかプロパーさんと仲良くなって、ある日突然「○社に入ることになった。」と打ち明けてきたときは驚きました。
社名は公表できませんが、日本人なら誰でも知っている、驚くような一流企業です。
そういったキャリア形成も可能である、ということだけは強く伝えておきたいです。
ただ思考停止で常駐するだけでなく、そのようなチャンスも時には転がっている、というのは常に意識しながら立ち回りたいですね。
SESでもホワイト企業はある
ホワイトなSES企業って存在するの?見分け方を徹底解説。[現役エンジニアが語る]
SES(客先常駐)でも、ホワイト企業は存在します。
SESをやっている上場IT企業で、平均年収は決して低くなく、優良な企業も存在します。
見極めのポイントとしては、40代、50代の社員がしっかり定着しているかどうかです。若手ばかりという会社は、長続きしていない、ということを表しています。
また、自社のチーム体制で現場に常駐していれば、仕事もしやすいでしょう。
自社の上長が業務の舵取りをしていますので、そのため、常駐先の企業から理不尽な要求がくることもありません。
また、自社のチーム単位で仕事を回せるので、お互いに休暇を取ったりしてフォローし合うことができます。自社への帰属意識を持つこともできますね。
そういったホワイトな企業でSESをすれば、低レベルなSESを卒業することができます。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
おすすめ転職エージェント
- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
※各社のプロモーションを含みます。
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