SESはスキルがつかない?
そんな疑問をお持ちの方が当記事をお読みになられていると思います。
結論から言って、SESでスキルがつくかどうかは、企業や現場によります。
自身が思い描くキャリアパスにマッチしていない案件を担当していたり、
テストやコールセンターなどの単純作業をやらされている場合は、
スキルがつきにくいと言えます。
スキルがつかない現場の具体例
筆者も数年前まで、SESで現場常駐しているエンジニアでした。
経験年数は5年ほどです。
最終的には、自動車メーカーの子会社で、ビッグデータを取り扱う業務を担当していました。
開発スキルを磨くことができる、質の高い現場です。
しかし、そこへたどり着くまでには紆余曲折がありました。
かなり泥臭い、底辺のSES業務もこなしました。おもにテストエンジニアとして駆り出されることが多かったですね。
- 金融系アプリモンキーテスト
- ビル管理システムテスター
などなど…
ひどい時にはデータパンチ入力(単に、データを入力するだけの仕事)なんてのも対応したことがあります。
スキルもへったくれもない、最下級のお仕事ですね。
筆者は未経験からSESエンジニアになったので、仕事が選べないのは仕方がない部分もありますが…
今思えば、もう少し早い段階から開発業務に携われる現場に行きたかったというのが本音です。
これらの業務は、当然ながら誰でもできる単純作業です。到底、スキルがつく仕事ではありませんね。
今もしあなたが、SESでこういった業務をやらされている場合は、
会社の言いなりで、行き続けないで欲しいです。
会社に対して、業務内容についてもっと要求して良いのです。
もしその希望が通らなかったら、転職も視野に入れて活動するべきです。
この記事では、筆者のSES実体験をもとに、
- スキルアップできないSESの特徴
- 良質なSES企業に入る方法
をご紹介していきます。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
結論:スキルがつかないSESは避けよう
結論から言って、スキルが磨けるSES企業を探す効率的な方法は、マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録することです。
複数の転職エージェントを組み合わせて利用することで、より効率の良い転職活動をすることができます。
引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT
テスターやコールセンターなどの下流工程ばかり担当していたり、4次請け、5次請けなど商流が深すぎる場合は今すぐ転職しましょう。
一切キャリアにならないですし、使い捨てのコマにされてしまうだけです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業の人事部と密にコミュニケーションを取り合い、内情に詳しいです。
そのため、入社前に会社の実情を把握することができます。
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上記記事では、9社を徹底比較。
総合的におすすめできる転職エージェントはもちろん、年代、業種、希望年収やキャリア別に特化したIT転職エージェントについてご紹介しています。
転職を有利に進めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめの転職エージェント
今すぐ転職するつもりがなくても、いざ転職したいときにスグ動けるように、今のうちから登録しておいた方が良いですね。
本当に転職したいぐらい病んだときは、転職サイトに登録する気力すら起きないので、余裕のあるうちに登録しておきましょう。
転職サイトに登録するのは面倒臭いですが、どのエージェントもスマホから3分程度で登録できます。
転職エージェントやヘッドハンターとは積極的につながっていた方が良いですね。
その時に縁がなくても、良い案件があれば紹介してもらえます。
※利用料金は無料
※Geeklyのプロモーションを含みます。
スキルがつかないSESの特徴
この記事では、スキルがつかないSES案件や、企業の特徴をご紹介していきます。
多重下請け構造の下層
4次請け、5次請け案件など、多重下請け構造になっているSES案件は、避けた方が無難です。
そういった案件は、作業の質が低い傾向にありますので、エンジニアのキャリアアップに繋がりにくいケースがあります。
また、仲介業者がマージンを抜くのでエンジニアの単価が安くなり、良いことがありません。
SESの多重下請けはなぜ蔓延する?防ぐ方法やメリット・デメリットを解説。
多くのSES企業で多重下請け案件の回し合いをしている、というのが実情です。
SES営業が、横のつながりで下請け案件を紹介しあって、タイミングよく回ってきた案件にアサインする、ということを繰り返しています。
質の低い案件を甘んじて受け入れている会社では、同じ質の案件ばかりを扱っています。
その悪循環から抜け出せずにいるケースが多いです。
単純作業→ロースキルから抜け出せない
多重下請けで質の低い案件を続けてしまうと、一向にスキルが向上することはありません。
例えば、テスター、品質管理など、すでに出来上がったシステムに対して品質を担保する業務などです。
もちろん、大切な仕事であることは間違いないのですが、スキルは磨くことができません。
そのため、ずっと同じレベル、収入で過ごし続けることになります。
その方が良い…という変わったお考えもあるかもしれませんが、ITエンジニアとして成長していく機会がないというのは、想像以上にしんどい状況です。
入り口を間違えてしまうと、場合によっては取り返しのつかない状態に陥ってしまうこともあります。
案件が選べない
SESの案件をエンジニアが選ぶことができない場合、スキルがつきにくい傾向にあります。
SESは案件を選べない?ミスマッチを防ぐには積極的に選ぼう。
これは、会社の営業力がない場合に起こりがちです。
営業力がないと、取ってこれる案件が少なくなります。
すると、エンジニアが案件を選ぶことができません。
タイミングよく回ってきた案件に、半ば無理やりアサインされることもよくあります。
つまり、エンジニア個々のキャリアよりも、会社の売り上げが優先されてしまいます。
SESエンジニアが、自社で待機してしまうと売り上げゼロなので、慌てて次の現場に行かせようとするのです。
理想は、自身のキャリアパスに従って、マッチした案件を選ぶことができる企業です。
良質な1次請け案件から選べるとより良いですね。
理想論のように聞こえるかもしれませんが、筆者がSESを経験していたときに、そういったホワイトSES企業は実在していました。
収入が低い
多重下請けや、単純作業に従事するSESの現場では、単価が低いため、エンジニアの年収は低くなります。
フルタイムで働いているにも関わらず、年収が300万を切ることもあります。
例えば、文系出身で、プログラムは一切未経験の場合。
その場合、テスター業務などスキルのつかない案件に従事するケースが多いですね。
その後、運良く経験値を積める他の現場にアサインされれば、抜け出すことができますが、
最初から質の高い現場で働く方が効率が良いですし、消耗するだけです。
スキルがつくSESの特徴
スキルがつくSESの特徴は、スキルがつかないSESと真逆の特徴を持っています。
具体的には以下のような特徴を備えたSESであれば、スキルアップを目指せると言えます。
- 案件が選べる
- 開発業務ができる
- 1次請け中心
これだけはぜひ念頭において、SESの現場を探したり、転職活動をすると良いでしょう。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
転職エージェントに相談すれば、1次請けの案件を中心に、うまく立ち回っている良質な企業を探すことができます。
キャリアアドバイザーは、企業の人事部と綿密な情報交換をしていますので、
1次請け中心かどうかなど、社内の実情を入社前に知ることが可能です。
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