ITエンジニアが「手に職」である理由
エンジニア未経験や、経験が浅い求職者の場合、ITエンジニアが「手に職」なのかどうかは気になる点ですよね。
筆者はIT業界を10年経験していますが、結論から言って、ITエンジニアは「手に職」であると考えています。
エンジニアが「手に職」と言える根拠としては、以下の理由が挙げられます。
- どのプログラム言語でも、「論理的思考能力」は共通
- Javaなどの「枯れた技術」を学べば、長期間通用する
- ITエンジニアの需要は増えており、技術があれば食っていける
このような根拠があるため、「手に職」と言えるのです。
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ITエンジニアが「手に職」である具体的な理由
論理的思考能力は共通する
多くのITエンジニアは、最初はプロジェクトの下流フェーズを担当しながら、徐々に上流工程へステップアップします。
その過程で、技術力や顧客への提案力を身につけて、仕事をこなせるようになります。
さまざまなプロジェクトや言語を経験すると、共通で使える思考能力が身につきます。
違うプログラミング言語であっても、基本的な考え方は一緒で、細かい文法が違うだけ。というケースがほとんどです。
例えば、C#をマスターしたエンジニアは、同じオブジェクト指向言語であるJavaやVB.NETなどを学ぶときにも応用が利きます。
一方で、技術力を得るときには、時には業務外での勉強時間なども必要になってきます。
自主学習が苦手な場合は、ITエンジニアはあまり向いていないかもしれません。
Javaなどレガシー(枯れた)な技術を学ぶ
Javaなど、レガシー(枯れた)技術を学ぶことで、長期間通用するエンジニアになることができます。
Javaは昔からある歴史の長いプログラム言語です。旧来の構文を引き継いでおり、レガシー(枯れた)技術と言われています。
熟成度が高いため、プログラム言語のバグに起因した不具合が起こりづらくなっています。
バージョンアップしても変更点が最小で済むため、安定度の高いプログラム言語として人気です。
長い期間に渡って使うことができるので、大手企業のシステム構築に使われることが多いのです。
そのためJavaを用いたプログラム開発には、需要に流行り廃りが少なく、安定した仕事をしていくことが可能となります。
ITエンジニアの需要は増え続けている
IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、「手に職」が実現しやすい状況と言えるでしょう。
2030年には最大で79万人不足すると経済産業省が発表しています。
出典:IT人材白書2020/独立行政法人情報処理推進機構社会基盤センター
つまり、しっかりと技術力をつけた優秀なエンジニアは、引く手数多という状況です。
手に職がつくITエンジニアの働き方
同じ働き方をし続けないこと
当たり前の話ではありますが、入社したときと同じ働き方をし続けていたら、「手に職」を得ることは難しいでしょう。
具体的には、
- いつも一匹オオカミ
- スキルUPしようとしない
- 言われたことしかこなさない
- テスターや品質管理業務など下流工程をずっと担当する
などです。
いつも一匹オオカミ
30代、40代になっても、上からおりてきた仕事を淡々とこなすだけで、いつも一人で完結しているエンジニアが多くいます。
ある程度年齢を重ねて、業務を任せられる立場になってくると、チーム体制で自社のメンバーを引っ張っていくリーダー的な立ち位置が求められます。
自分一人で「手に職」をつけるだけではなく、経験年数に応じた振る舞いが求められることもあります。
いつも一匹オオカミでは、それ以上の昇給や出世は望めないでしょう。
スキルアップを念頭に入れた仕事をこなそう
スキルアップを念頭に置いたプロジェクトに参画できるかどうかが、とても大切です。
例えば、
- C#やJavaなどのオブジェクト指向言語を使った業務系ソフトウェア開発のエンジニア
を目指しているとすれば、それらの言語を扱うことのできる業務に携わることが必要です。
SESは案件を選べない?ミスマッチを防ぐには積極的に選ぼう。
会社の言いなりではなく、自身のキャリアパスに応じて、案件を選べる企業が理想です。
そういった企業に勤めていれば、「手に職」を身につけて安定したITエンジニアになることができます。
反対に、常に会社の言いなりで、スキルにマッチしていない案件や、下流工程の案件ばかり担当させられる企業では、「手に職」をつけにくいと言えるでしょう。
言われたことしかこなさない
言われたことしかこなさない、主体的に動けないエンジニアは淘汰されていくでしょう。
これはどのような業界でも共通して言えることですね。
まず自主的な学習は必要となることは覚悟してください。
「手に職」というだけあり、なにも学習せずに業務をこなせるほど、ITエンジニアは甘くありません。
また、業務中でも、積極的に仕事を巻き取ったり、理解できない部分はすぐに調べるなどして、日々鍛錬していく必要があります。
テスターや品質管理ばかり
SIer企業でも、SES企業でも共通して言えることですが、良質なプライム案件をメインにこなしている企業かどうか?というのは、「手に職」をつける上する上で非常に大切な要素です。
一部のIT企業では、「商流が深すぎる」ところで仕事を請けているケースがあります。
「商流が深すぎる」というのは、多重下請けの最下層である、ということです。
ご存知の通り、IT業界では、多重下請け構造が蔓延しています。営業力の弱い企業ですと、そういった下請け案件ばかりというケースもあるのです。
その場合、仕事内容の質も落ちてしまうケースがあります。
上流フェーズは、商流の上位に位置する企業から席が埋まっていくからですね。
1次請けで良質な案件を受けられているか、それとも多重下請け構造の下層で受注しているかは、「手に職」をつける上で非常に大切な要素になっています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
多重下請け案件ばかりの企業ですと、ブローカー(仲介企業)に中間マージンを抜かれてしまうので、エンジニアの取り分が少なくなってしまうというデメリットもあります。
転職で年収UP
「ITエンジニアは転職した方が収入が増えるバグ」、数字からも明らかに 生涯年収に1000万円の差
出典:ITmedia NEWS
ITエンジニアは、社内で昇級を頑張るよりも、転職をした方が圧倒的に年収UPしやすい。というデータが出ています。
20代前半のエンジニアが5年に1回転職した場合、1回も転職しないエンジニアと比べ、20代後半の時点で23万円、30代前半で49万円、30代後半で83万円ほど年収が増え、生涯年収に1000万円近い差が出ることが分かった。
同じ企業に居続けることで、年収が上がりにくいと感じている方は、転職を視野にいれて活動すると良いでしょう。
ただし、同じ企業に居続けることで得られる人脈や、信頼の積み重ね、コーディング時の効率的なルール、チームや組織の理解は転職する上で引き継ぎにくいものです。
それらがあってこそ、挑戦できる魅力的なプロジェクトなどもあるので、それらを天秤にかけて、転職してもなおメリットが勝る、という場合に転職を目指すと良いでしょう。
転職エージェントは複数登録しよう
転職における情報の質を上げたければ、リクルートエージェントやウズキャリITなど複数社の転職エージェントに登録して、転職活動を進めるのがおすすめです。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
- ウズキャリIT…20代の若者や未経験者向けにキャリア支援を行う就業サポートサイト。ITエンジニアを目指す求職者に特化したサービスを提供しています。
- リクルートエージェント…定番のリクルートエージェントです。大手なので求人数が多く、最初に登録しておきたい転職エージェントですね。
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