社内SEに向いている人・向いていない人の特徴
社内SEの働き方は、高い安定性が特徴です。
勤務地も固定ですし、社内のプロジェクトに数年単位で関わるケースが多いためです。
これをメリットと捉えるかどうかは、向き・不向きがあるため人それぞれです。
よく比較されるのが、SES(現場常駐)の働き方です。
現場を転々とするSES。
一方で、安定した勤務が魅力の社内SE。
それぞれ反対の特徴を持っているため、人によって合う、合わないが明確に分かれます。
客先常駐(SES)はつらいことだらけ。SE歴10年の野良エンジニアが解説。
SESといえば、悪い評判ばかりが話題になり、まるで「SES」そのものがブラックと誤解されかねませんが…
SES企業でも、優良な企業は存在しています。
そのため、単純に「SESよりも社内SEの方が良い。」というものではありません。
この記事では、社内SEの働き方が合う人、合わない人の特徴をお伝えします。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
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社内SEが向いている人の特徴
社内SEとは、自分が所属している会社のシステム開発や、運用・保守などを行う職種です。
社内SEが向いている人の特徴をご紹介します。
ワークライフバランスを向上させたい
社内SEは、定型業務が多く、納期へのコミットも融通が利くことも多いので「ワークライフバランス」を向上させたい方に向いています。
もちろん、納期に社内期限はありますので守る必要はあります。
しかし、請負契約のもと、期限までに品質を担保したシステムを納品しなければいけないSIerなどに比べると、プレッシャーは少ない傾向です。
ただし企業によって差はあります。社内SEは、基本的に社内に数人。
そのため、業務が集中して忙しいというケースも全然ありうるので、注意が必要です。
社内メンバーで完結したい
社内SEが接する相手は、基本的に社内のメンバーです。
そのため、安定した人間関係を構築することができますね。
外部のクライアントや顧客と接するよりも、自社の社員と接しながら仕事する方がやりやすいと考えるエンジニアは多いようです。
多重下請け構造から脱出したい
社内SEは、たびたびIT業界で問題となる下請け構造から脱出することができます。
クライアントは自社で、社内で完結する業務だからです。
社内SEになれば、「多重下請け構造」のスパイラルから抜け出すことができます。
感謝されたい
自社のための作業ですので、作業実績が業績に直接コミットされることが、社内SEの醍醐味の1つです。
自社に貢献していることが目に見えますので、やりがいのある仕事です。
社内のメンバーから感謝される機会も多いでしょう。
帰属意識を持ちたい
自社のための作業に注力しますので、自社への帰属意識を持って作業ができます。
会社への帰属意識をしっかり持つことができますね。
一方で、SESでは、常駐先に行きっぱなしで帰属意識が希薄になりがちです。
長期間同じ仕事に従事したい
SESとは違って、数年にわたって同じ業務に従事することが一般的です。
ひとつの業務を、落ち着いて腰を据えて取り組みたい方にとっては、社内SEのほうが向いていると言えます。
勤務地が変わらない
勤務先が変わらずに安定するメリットがあります。そのため、安定的に腰を据えて働くことができます。
環境の変化が少ないため、肉体的にも精神的にも負担が少なく済みます。
プロジェクトごとに現場が変わるSESなどと比べるとストレスやプレッシャーが少ないですね。
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社内SEが向いていない人
社外の人脈が欲しい
社内SEでは、社内で同じ仕事を続けることになります。
そのため、社外の人脈形成や、様々な技術の習得については難しいという一面があります。
SESでは、様々な現場にいくことで、自然と社外の人脈が作れます。
場合によっては「うちに来ない?」などと転職や引き抜きの話も出たりしますので、キャリアパスに大切な分岐点を迎えることもできます。
人間関係を定期的にリセットしたい
人間関係を定期的にリセットしたい場合は、社内SEは向いていません。
人間関係がうまくいかない場合などは、転職する以外の方法で解決できないため、対処しづらいこともあります。
開発業務に集中したい
社内SEは、開発業務に集中したいエンジニアには向いていません。
なぜなら、SIerやSESから社内SEへ転職した場合、対応する業務範囲は確実に増えるためです。
SIerのSEでは、プロジェクト管理業務を主にこなしていく形でしたが、そこから大きく業務範囲が拡大します。
ヘルプデスクと呼ばれる「便利屋業務」的な作業が増えることは覚悟しておく必要があります。
社内SEは、社内のIT担当として、社内ユーザーからの要求やクレームを受ける窓口になります。
ほかにも、ウイルス対策ソフトの選定・導入など、SIerで勤務しているときにはあまりやらない作業が増えます。
特に、非IT系企業の社内SEになると、「ITに明るい便利屋」として引っ張りだこになります。
これらを受け入れられるかどうかが、社内SEになる際に確認しておきたい部分です。
幅広い技術は学べない
社内SEでは、1つの現場(自社)で長期間にわたって同じプロジェクトに従事します。
そのため、幅広い業務内容を学ぶことはできず、何かの分野でスペシャリストを目指すことになります。
幅広い技術を習得したい場合には向いていないでしょう。
一方で、SESでは、様々な現場に行くことができますので、幅広い技術を学ぶことができます。
入社するには難しい、大手企業のテクニックやノウハウも複数社にまたがって知ることができます。
気分転換をしたい
社内SEでは、長期間同じ職場に勤めることになります。
ガラッと職場環境を変えて、気分転換をしたい方にとっては、社内SEの働き方は向いていません。
一方で、SESでは契約が終了すれば、次の現場へ行くことになります。
数年ごとに、まるで新入社員のような気持ちを味わえます。ただし、人間関係も再構築する必要がありますので、一長一短です。
社内SEが向いている・いないは人それぞれ
社内SEの働き方について、合う、合わないは人それぞれです。
自分の求めるものが得られる働き方を選ぶのが良いでしょう。
まとめると、自身の技術力で会社を発展させていきたい気持ちがあったり、家庭を持っていて転勤なしで安定して働きたいのであれば、社内SE。
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一方で、フットワークの軽さを生かして様々な現場で経験を積んで、コミュ二ケーションや新たな技術習得に意欲的にチャレンジしたいケースなら、SES。
ときおり現場が変わっても対応力があれば問題ありません。
ホワイトなSES企業って存在するの?見分け方を徹底解説。[現役エンジニアが語る]
SESでも、多重下請け構造の悪しき商流に従わず、質の高い1次請け案件を中心に粛々とこなす、優良な企業は存在しています。
SES企業に入るならば、そういった企業に照準を合わせていくのがおすすめです。
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