SES・客先常駐

SESとSIerの違いを解説。就職・転職するならどっち?

SESとSIerの違い

SESとSIerは、響きは良く似た言葉ですが、全く意味が違います。

ITエンジニアの働き方に関する言葉ですので、IT業界で働くのであれば、どちらも意味を知っておきたい言葉です。

SES(エスイーエス)とは

SESは、System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略。ITエンジニアが客先常駐をして、労働力を時間単位で客先に提供する「契約形態」のことを表します。

 

ITエンジニアの働き方の1つですね。

 

SESでエンジニアを常駐させる際は、「準委任契約」と呼ばれる契約になります。

エンジニアの能力を契約の対象とした手法で、「作業時間に対して報酬が発生し、成果物に対しての責任は一切発生しない」という点がポイントです。

SIer(エスアイアー)とは

一方でSIerは、システムインテグレーターの略。ソフトウェアを開発する情報通信企業のことを表します。SIerの業務範囲は広く、システム開発から保守まで一括で請け負います。

 

SIerが仕事を受注する際は、一般的に「請負契約」で受注します。

仕事の成果物に対しての責任となるため、システムの品質を確保して期限までに納品します。

 

少しややこしいですが、SIer企業の中には、SES(現場常駐)で業務を遂行している企業もありますので、「SIerでSES」という表現もすることができます。

当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。

 

この記事では、SESとSIerの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

SESのメリット・デメリット

SESのメリット

  • 様々な技術に触れることができる
  • 定期的に新しい仕事に取り組める
  • 社外の人脈を作れる
  • 残業が少ない

様々なスキルを得ることができる

プロジェクトに使われている技術(データベース、プログラム言語、バージョン管理ツール、OS、ネットワーク等)

は、現場によって様々です。

さまざまな環境について学ぶことができますので、広い知識を習得することができます。

定期的に新しい仕事に取り組める

SESは、契約満了になると新しい現場に行くことになります。

プロジェクトの期間や、契約内容にもよりますが、2〜3年いるような現場は少なく、数ヶ月〜1年ほどという案件がほとんど。

新しい現場に行くたびに環境がガラッと変わるので、定期的に新しい仕事に取り組むことができます。

社外の人脈を作れる

様々な現場に出向くことになりますので、社外の人脈を作りやすいです。

現場のプロパー社員(客先社員)や、

他のSES企業の社員も常駐していることが多く、横のつながりも期待できます。

1つの業務に集中している場合には、なかなか得られないことです。

残業が少ない傾向にある

SESでは、エンジニアとしての技術力や、労働力を時間単位で提供する契約です。

プロジェクトの成果物における、最終的な責任はプロパー(客先社員)にあります。

そのため、プロパー社員に比べると残業時間が短い傾向にあります。

 

また、SESをするにあたり、クライアントとSES企業の間で労働時間について事前に定めた雇用契約があります。

基本的にはその契約に定めた以上の労働を強いることはできないため、残業時間に制限があるケースが多いのです。

SESのデメリット

  • 下請けであるケースが多い
  • 給与水準は低い傾向
  • スキルのミスマッチが起こりやすい
  • 自社への帰属意識が持ちにくい

多重下請け構造

SESの多重下請け構造

SESの多重下請けはなぜ蔓延する?防ぐ方法やメリット・デメリットを解説。

SESでは4次請け、5次請けなどの多重下請け構造になっている案件が存在します。

 

SESで商流が深すぎる!デメリットと対処法をシェア。

多重下請け構造のことを「商流が深い」などと言ったりもします。

 

一方で、直請け(プライム案件)メインの良質なSES企業もあります。

大切なポイントとして、企業規模に関係なく、小さなソフトハウスでも1次請け中心の会社もあります。

SES会社に入社する場合は、事前にしっかり確認することをおすすめします。

給与水準は低い傾向

下請け案件の場合、仲介料という形で、間に入った営業会社に中間マージンを支払う必要がありますし、

また、営業コストもかかるので、人的コストが不必要に増えるケースもあります。

 

SES業界ではよくある話で、SESエンジニアの収入が上がりにくい原因の1つとなっています。

 

そのため、下請け案件ばかりこなしているSES企業は、避けた方が無難です。

プロパー社員とほとんど同じ作業をしているのに、所属企業が商流のどこに位置しているかによって年収レベルが数百万変わってくるということがよく起こります。

スキルのミスマッチが起こる可能性

SESでは、自身が持っているスキルと、現場で求められるスキルがマッチしないことがあります。

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新しい現場に行く際は、スキルシートと呼ばれる、これまでの経歴を記載した履歴書のようなものをベースに、面談を実施します。

15分程度の短い時間で終わることもあり、相互理解が足りないことがあります。

もしスキルのミスマッチが起きてしまったら、自分から現場を変えるためのアクションを起こしましょう。そうしないと、お互いに摩耗してしまいます。

希望の職種以外を担当してしまう

SESでは、会社同士の付き合いなどを優先されて、希望の職種以外に常駐させられる可能性があります。

テストエンジニアはやめとけ?SE歴10年の野良エンジニアが解説。

私も実際に新人の頃、ひたすらテスト業務をやらされる現場に行かされていました。

もちろん、開発のできる現場に行くためのスキルがない自身の問題でもありますが、そう言った質の低い業務ばかりを押し付けられるSES企業は、避けるのが無難です。

帰属意識が持てない

SESで自社に帰属意識が持てない?それ普通です。

SESでは、現場に行きっぱなしで自社に行くことはほとんどありません。そのため、自社に対する帰属意識や愛社精神が無くなってしまいます。

チーム体制で現場に常駐しているなら、自社の上司と仕事ができるので帰属意識を持つことができますが、一人で常駐するケースもよくあります。

SIerのメリット・デメリット

  • 汎用性の高いスキルを習得できる
  • 年収レベルが高い傾向
  • 豊富なプロジェクトを経験できる

SIerのメリット

汎用性の高いスキルを習得できる

SIerに勤めるエンジニアは、トラブル対応、進捗管理、資料作成、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなど幅広い領域での仕事が求められます。

SIerではなくとも、様々な業界で必要となる汎用性の高いスキルを学ぶことができます。

年収が高い

SIer企業では、大企業や官公庁から発注された仕事を1次請けしていることも多く、その場合SESの2次請け、3次請けの企業よりも平均年収も高い傾向にあります。

お客さんと直接やり取りする機会も多く、上流工程にも携わることができます。

豊富なプロジェクトを経験できる

SIer企業では、分野を問わずにシステム開発をすることが多く、様々な業界の仕事をすることになるため、社会の仕組みを学ぶことができます。

また、プロジェクトに携わる人との出会いでも、多くのことを学べるでしょう。

自社作業ができる

また、上流のSIerに限られますが、自社内開発ができるので、SESのように現場に常駐せずに業務をこなすことも可能です。

SIerのデメリット

  • 下請け、客先常駐メインのSIerも多い
  • プログラミング能力はつきにくい

大手SIerの下請け事業メイン

大手SIerの下請け(2次請け、3次請け)事業メインで立ち回っているSIer企業は、避けた方が無難です。

 

SESで商流が深すぎる!デメリットと対処法をシェア。

ここで大切なのは、「商流の深さ」に企業規模は関係がないという点です。

中小SIerでも、クライアントから1次請けで仕事をもらっているホワイトSIerは存在しています。

筆者は業界に身を置いて10年ですが、そういった優良中小SIerは、確かに数は少ないながら確実に存在していました。

客先常駐が主体

SESの多重下請けはなぜ蔓延する?防ぐ方法やメリット・デメリットを解説。

2次請け、3次請け企業の場合、SESで現場に常駐する形となるケースがほとんどです。

自社への帰属意識も持ちにくいですし、

契約終了と共に、また次の現場へ行かされるため、腰を据えて業務に集中することができません。

プログラミング能力は身につきにくい

SIerでは、顧客との折衝や、設計書の作成など上流工程がメインとなるケースが多いです。

実際の製造は、2次請け、3次請け企業に任せることも多いため、自分でプログラミングをする機会は少ないケースがあります。

そのため、プログラミングをバリバリ書きたいというエンジニアにとっては、合わない可能性があります。

就職・転職するならどっち?

SESとSIerは、一概にどちらが良いか。とは言い切れませんが、

いずれにしても、入社する前に確認しておきたいことは共通する部分もあります。

 

  • 下請けではなく、1次請け(プライム案件)を中心にしているか
  • 上流工程にチャレンジできる環境か
  • 案件が豊富でキャリア合わせて選べるか

このあたりの条件は、SES、SIerに関わらず、チェックしておきたいポイントです。

 

多重下請け構造ではなく、プライム案件(1次請け)の案件をメインで受注している企業を探しましょう。

中間マージンが発生しないため利益率が高いですし、より上流工程から携わることができるので、スキルも磨きやすい環境である場合が多いです。

発注企業との信頼関係が構築されているので、自社に持ち帰って仕事できるケースもあります。

 

また、案件が豊富で、自身のキャリアに合わせた仕事を選べる企業を選ぶようにしましょう。

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