SESエンジニア 3年目の現実
SESを3年務めたけど、この先どうしよう。
そんな疑問をお持ちのかたが当記事をお読みになっていると思います。
結論から言って、そのまま勤め続けても良いケースとそうでないケースがあります。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年経験しており、様々な現場を経験しました。
顧客折衝や開発など上流工程に携われている現場であれば、勤め続ける価値があります。
実務経験を積むことができて、スキルアップし続けることができるためです。
また、下請けすぎないことも条件の1つです。
商流が深い、つまり下請け構造が深すぎると、余計な中間マージンが発生してしまうためです。
一方で、テスターやコールセンターなど下流工程からなかなか抜け出せないSESエンジニアの場合ですと、転職も視野に入れた活動をすることをおすすめします。
そのまま続けていてもスキルアップに繋がりませんし、年収が増えていくこともありません。
当記事では、SESを5年務めた筆者の、3年目時点でのキャリアパスや年収について詳しく解説していきます。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
転職で希望の職種へ
キャリアを積むことができないSES企業に勤めている場合、ホワイトなSES企業に転職するのが手っ取り早い解決策です。
効率的な方法は、マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録することです。
引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT
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SESを脱出したい!もっと良い条件の企業に転職したい!
そんな方に向けて、オススメのIT転職エージェントをご紹介します。
当メディアは、厚生労働省から[…]
上記事は、9社を徹底比較。
総合的におすすめできる転職エージェントはもちろん、年代、業種、希望年収やキャリア別に特化したIT転職エージェントについてご紹介しています。
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3年目SESエンジニアの体験談
筆者が実際に3年目SESエンジニアだったときの状況をシェアします。
転職するべきか、そのまま勤め続けるべきかの判断基準を、具体例とともにご紹介します。
SESで3年勤めて、今後のキャリアの描き方を悩んでいるエンジニアの参考になれば幸いです。
開発できる現場
筆者がSES3年目の時は、開発ができる現場に行くことができていました。
具体的には、金属加工メーカーの案件で、金属加工機械・器具の操作パネルとその内部ロジックの構築ですね。
いわゆる「業務系システム」の開発案件。開発環境は.NET Frameworkを用いて、プログラミング言語はC#でした。
顧客との要件定義セッションに参加させてもらったり、要望に応じて機能実装をしていました。
このように、上流工程から携われれる案件であれば、SESであっても問題ありません。
上流工程で顧客折衝のスキルやコミュニケーション能力を学ぶことができますし、それを具体的に作っていくものづくりのスキルも得ることができました。
多重下請けではない
多重下請け案件ではなかったのも、救いがありました。
大手金属加工メーカーから仕事を直請けしている企業に、協力会社として常駐する形です。
ですので正確には、2次請けではあるのですが、むやみに商流が深くない案件です。
発注元の金属加工メーカー社員さんと、直請け企業の社員さんどちらも顔が見える範囲で仕事ができるので、コミュニケーションコストも最低限で済みます。
何社も間に入っていると、顔も知らない営業マンに中間マージンを抜かれてしまいますが、そういうことはなかったですね。
ずっとテスター・コールセンターは避けたい
一方で、開発の実務経験が積めない現場にいると、スキルが付きません。
具体的には、テスターやコールセンターなどの業務が該当します。
厳密に言えば、一種の実務経験ではあるのですが、あまり評価されることのない実務経験と言えます。
SESでロースキルや未経験の案件に行くとどうなる? [10年目エンジニアが解説]
スキルが付かないため、次もまた質の低い案件に回される可能性が上がってしまいます。
テスターは初年度に経験
筆者も、SESエンジニアになって1年目には、テスター案件の現場に行くこともありました。
しかし、やはりスキルが積めないため、勤めている企業に対して、開発の現場へ行けるように要求を伝えました。
自社の営業が希望に応じてくれたため、
結果的に、開発業務を担当できる現場へ移ることができました。
一方で、会社のいいなりになって紹介された現場に行ってしまうケースも多いと思います。
ですが、エンジニアはもっと自身の要望を企業に伝えても大丈夫です。
キャリアパスを描けない現場にいる場合は、すぐにでも現場を移れるようにしましょう。
年収ランクは低め
筆者は文系出身で、未経験エンジニアとしてこの世界に飛び込みました。
確かに、最初の数年は給与が低い水準であったのは間違いありません。
新卒採用の新社会人の年収水準と変わらず、月給にして20万円前後、賞与と合わせて年収250万円〜300万円程度が一般的です。
また、1年ごとの昇給額も数千円〜数万円に留まるので、3年目になった時点でも年収が大きく増えることはありません。
年収は低いですが、これは当たり前の話です。
実務未経験で、何もできないのに安定してこれだけもらえるだけでもありがたいですよね。
一方で、入社時は低い年収で雇い、実務経験が増えてスキルが付いていけば、それに応じて年収をあげる企業が多いです。
3年目SESエンジニアが実務経験を積む方法
転職で年収UP
「ITエンジニアは転職した方が収入が増えるバグ」、数字からも明らかに 生涯年収に1000万円の差
出典:ITmedia NEWS
ITエンジニアは、社内で昇級を頑張るよりも、転職をした方が圧倒的に年収UPしやすい。というデータが出ています。
20代前半のエンジニアが5年に1回転職した場合、1回も転職しないエンジニアと比べ、20代後半の時点で23万円、30代前半で49万円、30代後半で83万円ほど年収が増え、生涯年収に1000万円近い差が出ることが分かった。
同じ企業に居続けることで、年収が上がりにくいと感じている方は、転職を視野にいれて活動すると良いでしょう。
ただし、同じ企業に居続けることで得られる人脈や、信頼の積み重ね、コーディング時の効率的なルール、チームや組織の理解は転職する上で引き継ぎにくいものです。
それらがあってこそ、挑戦できる魅力的なプロジェクトなどもあるので、それらを天秤にかけて、転職してもなおメリットが勝る、という場合に転職を目指すと良いでしょう。
転職エージェントは複数登録しよう
転職における情報の質を上げたければ、マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録して、転職活動を進めるのがおすすめです。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
おすすめ転職エージェント
- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- BIZREACH(ビズリーチ)…ハイクラスのための転職サイトというイメージですが、年収600万円以下の方でも利用することができます。
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