システムエンジニアの将来性
IPAが公開している「IT人材白書2020」によると、日本のIT業(ITエンジニア含む)は約150万人と言われています。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐歴、.NETエンジニア、Webエンジニアの経歴を持ちます。
私自身、SESで現場常駐しているときに、ふと「システムエンジニアには、将来性はあるのだろうか。」と疑問に感じることがありました。
結論から言って、将来性のあるシステムエンジニアと、そうではないシステムエンジニアが存在します。
具体的には、以下のような特徴を備えた、ホワイトな企業に勤めていれば、将来性はあると言えます。
- AIに仕事を奪われない領域を担う
- 大手クライアントからの1次請け中心
- DX化推進、IoT、ビッグデータ構築など先進知識を取り扱う
この記事では、将来性のある・ないシステムエンジニアの特徴や、今後数年にわたって、システムエンジニアが仕事を取ることができる戦略をご紹介していきます。
結論:将来性のないシステムエンジニアは脱出しよう
結論から言って、将来性のないシステムエンジニア案件は、避けるのが無難です。
具体的には、
- コーダー、プログラミングなど単純作業だけ
- 多重下請け構造の下層案件
- DX化推進、IoT、ビッグデータ構築などから取り残されている
このような特徴を持ったシステムエンジニア会社の場合、一切キャリアにならないですし、今後数年で仕事がなくなってしまう可能性すらあります。
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将来性のないシステムエンジニアの特徴
この記事では、将来性のないシステムエンジニア案件や、企業の特徴をご紹介していきます。
AIの台頭
システムエンジニアが今のままの仕事を続けていると、AIに仕事を奪われてしまうのではないか、という懸念があります。
確かに、単純なコーダーやマークアップエンジニアですと、もしかしたら数年以内にAIによってプログラミングが完成する時代がくるかもしれません。
テスター業務や品質管理など、品質担保を担う下流フェーズも同様です。比較的単純作業ですので、人間ではなくてもこなせる業務になる可能性は大いにあります。
一方で、顧客の要望を汲み取ったり、技術的な知識を持って問題解決する高度なプロセスは、まだまだ人間にしかできないと考えます。
つまり、プロジェクト開発における上流フェーズについては、今後も残り続けるでしょう。
上流フェーズへの参画を積極的に志すことで、システムエンジニアにとして長期間仕事をし続けることが可能となってきます。
多重下請け構造
4次請け、5次請け案件など、多重下請け構造になっている開発案件は、避けた方が無難です。
そういった案件は、作業の質が低い傾向にありますので、今後はAIによって自動化していく可能性が高いですね。
利益率の高い1次請け案件を取ってこれないのは、会社の営業力が低いのも原因の1つです。
多くのシステムエンジニア企業で多重下請け案件の回し合いをしている、というのが実情です。
自社のSES営業が、横のつながりで下請け案件を紹介しあって、タイミングよく回ってきた案件にアサインする、ということを繰り返しています。
良質なシステムエンジニア求人の探し方
DX化推進による業務
幸いなことに、DX(デジタルトランスフォーメーション)化推進による業務は増大傾向にあります。
経済産業省から発表された「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」(DX推進ガイドライン)では、DXの定義は以下。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
出典:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)|経済産業省
DX市場が拡大していますが、エンジニアに求められるスキルや能力は変わりつつあります。
これまでのプログラミング言語や技術だけでなく、AIやビッグデータ、IoTなどの技術を習得することで、よりエンジニアとしての価値を高めることができて、必要となる人材であり続けることができます。
今後不足する人材
IPAがまとめた資料から、DX市場で今後不足が予想される人材は以下となります。
- ビジネスをデザインできる人材
- IoT等新技術の専門技術者
- 設計技術者
- システム全体を俯瞰して思考できる人材
出典:デジタルトランスフォーメーションに必要な技術と人材|IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
DX時代のエンジニアに必要なのは、単に新しいプログラミングスキルだけではありません。
ビジネスをデザイン(企画、推進)するスキルや、DXやデジタルビジネスの実現・推進をリードするための複合的なスキルが求められています。
こういったスキルを磨けるシステムエンジニアは、今後も数年にわたって仕事がなくなることはないと言えるでしょう。
高度な人材を求人している企業を探す
このような、新しい時代に生き残れるシステムエンジニアを募集する企業を探す必要があります。
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