プロジェクトを抜けたい時の対処法
ソフトウェア開発におけるプロジェクトの途中で抜けたい!と思ったときに、
契約期間中だから遠慮すべきか?
今あるタスクはキチンとこなして、責任を全うしてから抜けた方が良い?
と考えるエンジニアは多くいます。
結論から言って、
プロジェクトの期間内であっても、労働者には「退職の自由」が民法で定められていますので、好きなタイミングで退職することができます。
① 期間の定めのない雇用の場合(民法第627条第1項)
労働者には「退職の自由」がある。そのため、退職を希望する労働者は自由に退職することができ、退職の意思表示から2週間が経過すると雇用関係が終了(=退職)する。出典:日本労働組合総連合会
とはいえ、プロジェクトを抜ける際には不安がつきものです。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。
不安なくプロジェクトを抜けるためには、円満退社をめざしてください。
以下のポイントを押さえつつ退職の手続きを進めるとスムーズです。
- しっかりと退職の段取りをする
- 誰から伝えるか?を考える
- 引き止めはうまくかわす
- 引き継ぎは丁寧にする
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プロジェクトを抜けるときのポイント
プロジェクトが期間中にも関わらず、抜ける際のポイントとしては、できるだけ円満に辞めることを心がけることです。
抜けるための段取りをしっかりして、計画的に辞めるようにすれば、「無責任な奴だ」と思われにくくなります。
退職が決まったからといって、あきらかに手を抜いたりするケースも見受けられますが、そのような行動は絶対に避けるべきです。
1ヶ月前には伝える
迷惑がかからないように、1ヶ月前には退職の意向を伝えるようにするのがマナーです。
あなたが抜けた後には、人員補填などの作業が必要になりますので、ある程度の期間が必要です。
また、転職先を先に決めてしまうのもポイントです。企業としても、次の職場が決まっている人間は引き止めにくいためですね。
損害賠償の支払い義務はない
契約期間は、あくまでも会社間の取り決めの元、定められています。
退職にあたり損害賠償の支払い義務も、もちろんありません。
労働基準法によって「賠償の禁止」が定められているためですね。
第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
出典:e-GOV 法令検索
引き止められた際の対処法
プロジェクトを契約期間内に退出しようとする場合、
「このプロジェクトが終わるまで居てくれ。」「交代要員を用意するから来月末まで待ってくれ。」のように、引き止められる可能性があります。
さらに、「このプロジェクトが完成するまでは責任を持って働いてくれ。」などと、本来負わなくてもよい責任範囲を守るように指示されてしまう可能性もあります。
引き止めによって、自分の転職計画が乱されることだけは避けたいところですね。
そのため、引き止めの可能性を考慮して、期間的に十分に猶予を持った形で退職の意向を伝えるようにしましょう。
また、理不尽な引き止めはきっぱり断りましょう。
有給休暇はすべて消化する
有給休暇の取得は、労働者の権利です。残っている日数を全て消化できるように調整しましょう。
とはいえ、最後にまとめて取得すると迷惑がかかる可能性があります。
転職の意思を伝える前などに、計画的に、毎週ごとに取るなど工夫します。
相談しやすい人から伝える
プロジェクトを抜けたい…と思ったときには、その理由に応じて対処方法が変わります。
現場の上司とソリが合わずに、プロジェクトを抜けたい場合は、自社の営業マンから退職の意を伝えるのも良いでしょう。
営業マンでなくても、信頼できる自社のメンバーから伝えるのが、スムーズにプロジェクトを抜けるコツです。
いきなり上司に相談してしまうとうまく話がまとまらない可能性があるためです。
以下の記事で、SESやITの現場を辞める際に、誰から伝えれば良いか?をまとめています。
引き継ぎはしっかりと実施する
自分が担当していた業務を、後任してくれるメンバーに引き継ぎます。
引き継ぎが適当だと、後々迷惑がかかってしまいますので、しっかりと行うことをおすすめします。
作業内容、手順などをドキュメントにまとめておくと良いでしょう。退職後に連絡がくることだけは避けたいですね。
また、引き継ぎを行わないと、業務に支障が出てしまう可能性があります。
そうなってしまうと、穴埋め分を損害賠償として請求…という話にもなりかねませんので、注意が必要です。
プロジェクトを抜ける時に控えたい行動
バックレはやめよう
プロジェクトをやめようとしたときに、ブラックな企業ですと、無理やり引き止められてしまったケースなどがあるかもしれません。
その際に、バックレ(無断欠勤、無連絡)などの強行手段を取るのはおすすめできません。
法律的にも、倫理的にも色々と引きずったままですと、後々、自分が不利になってしまうような可能性も出てきます。
無理のない形で円満退社することを目指しましょう。
場合によっては、損害賠償を請求される可能性もありますので注意が必要です。
引き抜きはしない
同僚や後輩などを、一緒に引き抜きしてやめるなどの迷惑行為も慎みましょう。
プロジェクトに対して、大きなマイナスを与えてしまうインパクトのある行為だからです。
転職先が見つかるかどうかが不安…
プロジェクトを抜ける際に不安になるのは、転職先がスムーズに見つかるかどうかです。
ですが、IT職種は様々な働き方が存在していますし、慢性的な人材不足であるため、次のステップは見つけやすいと言えます。
退職の準備と並行して、転職先を決めましょう。ベストは、退職の意向を伝える前に決めてしまうことです。
転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトは以下になります。
おすすめ転職エージェント
- マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
- Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
- 社内SE転職ナビ|社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
※各社のプロモーションを含みます。
複数社登録するのが、転職活動をスムーズに進めるコツです。
様々な求人を比較することで見えてくる情報がありますし、担当エージェントごとに持っている求人に違いがあるため、登録しないと出会えない求人があるためです。
IT業界では、無限と言えるほどの求人数があります。
転職先が決まらない可能性は、限りなく低いので安心してください。
おすすめのIT職種
プロジェクトを退出した後は、必ずしもプログラマー・システムエンジニアでいる必要はありません。
エンジニアの働き方は多く存在します。
その際に、転職先としてオススメできる職種は以下になります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
IT業界は、基本的には人材が不足しており、売り手市場と言えるので、転職はしやすい状況です。
IT転職のおすすめ転職サイト
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
おすすめ転職エージェント
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転職サイト・転職エージェントに一度登録してしまえば、
あとは「転職のプロ」であるキャリアアドバイザーが、親身になって案件紹介・履歴書作成支援・模擬面談などのサービスを提供してくれます。
「おっ!この会社、気になるぞ。」という案件も、かなりの確率で見つけることができます。
どのサイトも登録は5分程度で終わりますし、料金もかかりません。是非この機会に行動してみましょう。
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