SES年収UP

高還元SESとは?新しいSESの働き方と求人動向について。[現役エンジニアが解説]

高還元SESとは

「高還元SES」とは、端的に言えば、会社のマージン率を減らして、エンジニアへの還元率を増やすことや、そのような雇用形態を指します。

エンジニアの単価に対する還元率が高い「SES企業」をそのように呼ぶこともあります。

 

SES業界における、新たな働き方として注目されているキーワードですね。

 

SES単価のマージン率の相場は平均37.7%。 そのため、エンジニアへの還元率は約60%が平均です。

ところが、高還元SESの企業においては、75%〜もざらで、80%以上という圧倒的な還元率を明示する企業も存在します。

 

高還元SESにおいては、「還元率」という指標を使って、

エンジニアが生み出した利益から、何パーセントが給与になったのかを明示的に示すような、評価制度をとる会社もあります。

この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。

SES・客先常駐も5年経験しており、様々な現場を経験しました。当記事では、高還元SESについて詳しく解説します。

先に結論をお伝えすると、高還元SESの企業を探したければ「IT転職エージェントに登録」しましょう!

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還元率の基本

SESの還元率計算の基本をご紹介します。

最初にお伝えしたいのは、「還元率」の計算方法に決まりはなく、会社によってバラバラである、ということです。

 

  • マージン率 30%
  • 還元率 70%

という企業があるとします。

 

単価が100万円だとすると、お給料は70万円!?と思いきや…

社会保険料や雇用を維持するための維持費など「経費」をどのように扱うかで、計算が変わることに注意してください。

 

「経費」を還元した金額から引くケースだと、以下のような計算式となります。

100万円 × 0.7 - 30万円 = 40万円

つまり、単価100万円で還元率が70%だとしても、お給料は40万円となります。

 

経費の扱い方は、明示的な決まりがなく、会社ごとに異なります。そのため、単純に「単価 × 還元率」が給与になるわけではないのです。

まとめると、以下のようになります。

  • 還元率だけで選ばない
  • 最終的にもらえる給与金額を確認する
  • 経費の扱いについて確認する

高還元SESのメリット

エンジニアにとっては、会社と自分の取り分が明示的にわかるため、会社から不当に抜かれているケースを排除することができます。

会社への信頼度が上がりますし、帰属意識も高まりますね。

 

そして何より、還元率の低い企業にいるよりも、年収UPを狙うことができます。

 

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高還元SESに求められるもの

高還元SESに転職すれば、即SESの年収がUPする!今スグに転職しよう!という、簡単な話ではありません。

高還元SESは、給与が高い代わりに、一方でエンジニアとしてのスキルレベルも求められます。

 

主体的に、自分一人で開発を進められることが求められます。経験済みの技術に限らず、未経験の技術についても同様です。

ヘルプがいらないエンジニアなら、会社も教育コストがかからず、余計な経費がかかりませんね。そのため還元率をあげることができます。

 

また、コーディングだけではなく、設計業務(外部仕様書、内部仕様書の作成)など上流工程の作業スキルも必要です。

常駐先でより上流工程について任されることになり、単価が上がりやすい状況を作ることができます。

 

さらに、リーダーとしてのスキルも必要となってきます。大きなチームのリーダーである必要はなく、数人のチームで仕事を振り分けたり、新人の面倒を見たりする程度でも良いでしょう。

 

プログラマーだけでなく、設計やリーダー的な動きをすることで、単価が上がります。

すると、会社としては単価が高いエンジニアからは少しのマージン率でSESが成り立ち、自身の年収も上がっていくことになります。

 

一方で、プログラマーレベルのスキルですと、そもそも自分の単価が低いため、高還元であったとしても年収が上がることはなかなか難しいと言えます。

高還元SESの注意点

良いことづくめのように感じる「高還元SES」ですが、注意点もあります。

それは、実際には高還元ではないのに「高還元SES」というキーワードを利用して、求人をしている企業の存在です。

 

SES業界では、2次請けや3次請けなど、多重下請け構造がたびたび見られます。

 

SESは中抜きされるって本当?ブローカーに一円も渡さず単価UPする方法。

中間の「紹介業者」に中抜きされてしまうため、エンジニアの単価が上がりにくい傾向があります。

業界が持つ構造的な問題から、SESエンジニアの給料が上がりにくいのは事実です。

 

つまり多くのSESエンジニアにとって「高還元SES」を掲げるというのは非常に魅惑的な、訴求力の高い求人方法となります。

 

中には、90%や100%など、現実的にはあり得ない還元率を提示している企業も存在します。

社会保険費用やその他雇用を維持するための費用を考慮すると、無理な数値です…怪しすぎますね。

多くは優良企業だとは思いますが、実態をしっかりと把握してから就職することをおすすめします。

高還元SES企業を探す

「ブラック高還元SES企業」に騙されないためにも、転職エージェントの利用をおすすめします。

 

キャリアアドバイザーが、企業の内情など、外からでは得られない情報をしっかり把握していますので、

本当に「高還元SES」企業なのか、しっかりと見極めることができます。

 

優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトは以下になります。

おすすめ転職エージェント

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