このような疑問に答えます。
本記事の内容
- 「資格」よりも「能力」
- IT業界の転職で有利になる資格はない
- 資格を取ることが目的になっていませんか
- IT業界で必要なのは、論理的思考能力と地頭力
筆者は、新卒後2社のIT企業で働き、業務系アプリケーションの開発や、Webマーケティングで生計を立ててます。
また、ITパスポート/基本情報技術者/応用情報技術者/セキュリティスペシャリスト(現 情報処理安全確保支援士(RISS))を保有しています。
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IT業界の転職で有利になる資格は存在しない
実務に直結しない
実際に私も基本情報技術者を持っていますが、試験内容で実務に役に立ったと思った知識はほぼありません。
肌感覚ですが、得られた知識の中で、多くて10%程度です。
つまり、実務に直結しない。
だから「資格がある = 採用する」ではありません。
資格は勉強。実務は地頭力
資格は、いわゆる「お勉強」が出来れば誰でも取得することが可能です。
しかし「お勉強」が出来ても、必ずしも仕事が出来るとは限リません。
IT業界に限らずどんな業界でも言えることですが、結局は「地頭力」や「論理的思考能力」が勝負になります。
資格の勉強は楽しい
もちろん、資格の勉強は楽しいです。なぜなら、「合格」と言う明確な目標があるから。
また、そこに向けた学習の「道筋」や、決められた「課題」を淡々とこなすことで、成果を数値化することが出来ます。
過去問を繰り返し解くことで模擬テストの点数がどんどん上がっていく。
さらに、こんな難しい問題を解くことが出来るぞ。と言う心の満足感も得ることが出来ます。
それらを通じて、与えられたミッションを達成する喜びは、なかなかのものです。
とはいえ、実際のビジネスはどうかというと、資格試験とは真逆の性質です。
具体的な筋道がない場合が多く、目標も自ら設定する必要がある。達成しているかどうかを数値的に判断できない場合も多いですよね。
でも、そうした状況下でも、目標設定をして、前進することが大切。
これが「地頭力」の本質です。資格試験では身につきません。
IT業界で評価される「論理的思考能力」を高める方法
次に、「論理的思考能力」(ロジカルシンキング)について考えてみましょう。
筋道を立てて物事を論理的に考えることです。
ITエンジニアを目指すのであれば必須のスキルです。私は文系出身のITエンジニアなので、最初の頃はこの「論理的思考能力」が足りずに、苦労したことを覚えています。
結論から言って、「論理的思考能力」(ロジカルシンキング)を取得するには、現場で実務経験を積むことが一番です。
根拠となる事実(ファクト)で論理展開する
論理的思考の大切なルールの1つとして、根拠となる事実(ファクト)と結論を積み重ねながら論理展開する必要があります。
大切なのは、一つ一つの判断が正しくされるため、その土台となる根拠が事実(ファクト)であるということ。
つまり、具体的な数字のデータや、権威ある専門家のコメントなど説得力のある内容を元に論理が展開されている事が大切です。
例えば、抽象的な部分として、お客さんの満足度を高めたとしても、それは数字で証明できない部分。
必ず、可視化して証明できる部分でコミットします。具体的にいえば、売り上げなどですね。
それが出来れば、会社での評価が高まります。
そうすれば、新しい仕事も任され、徐々にスキルアップを目指せます。
こういった本質的な「論理的思考能力」があれば、他業種でも通用します。これも、資格取得では身に付かない能力ですね。
スキルの可視化も必要
私はプログラマー/Webマーケターとして活動していますが、スキルの可視化は簡単です。
一般的に、IT業界では「スキルシート」などと呼ばれたりしますね。
私が扱えるプログラミング言語と経験年数
- C# (5年)
- VB.NET(3年)
- PHP (2年)
- HTML (5年)
- CSS (5年)
- JavaScript (5年)
Webマーケティング歴
- SEO (5年)
- SEM (5年)
こんな感じです。さらに、過去の仕事(成果)を、数値データ付きで説明出来ればOK。
可視化できる能力は、転職の際に強い武器になります。これからの世の中を考えると、プログラミングを身につけていて損はしません。
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資格を取ることが目的になっていませんか
最後にお伝えしたいのは、資格取得をする際に、資格を取ること自体が目的になっていませんか?と言うことです。
私自身、過去に資格を受験した際にまさにそのような状態になっていました。
つまり、今のあなたに必要なのは、本当に「資格勉強」なのでしょうか。と言う事です。
もちろん、何か目標に向かって努力することは大切です。
しかし、「何かを努力している安心感」を得るために資格を勉強するのは、本当のゴールではありません。
あくまでゴールは、「IT業界に転職して給料UPする」事や、「IT業界でスキルアップを目指すこと」です。
で、その為に必要なのが先ほどご紹介した、「地頭力」や「論理的思考能力」と言った本質的なスキルアップです。
そこを目指すためにはどうしたら良いのか、それを考えていきましょう。
本記事では、「IT業界に転職する時に有利になる資格について」というテーマでした。
結論としては、あくまで資格は「努力出来ることの証明」であり、転職の際に有利になることはあまりない、と言うことです。
もちろん、取得すること自体を止めろとは言いません。私はIT系の資格が趣味みたいなモノで、とても好きで取得しました。
とはいえ、本質からずれた努力は必要以上にする必要がないし、努力の方向性が間違っていないか、常に確認する必要があると言うことです。
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まとめ
- IT業界に転職する際に有利になる資格はない
- 大切なのは「地頭力」と「論理的思考能力」。本質的な能力を鍛えよう
- 資格取得は本当に必要か、考えよう