変化が激しいIT業界
IT業界は変化が激しく、エンジニアは常に勉強が必要になる職種として語られることが多いです。
最新の技術動向を知っておく必要があり、勉強したくない方にとっては苦痛かもしれません。
この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。
SES・客先常駐も5年経験しており、様々な現場を経験しました。
私自身、SESで現場常駐しているときに、ふと「これからもずっと勉強し続けなくてはならいのか。」と疑問に感じることがありました。
結論から言って、最新の技術動向に振り回されるシステムエンジニアと、そうではないシステムエンジニアが存在します。
具体的には、以下の職種で、かつホワイトな企業に勤めていれば、比較的変化は少ないと言えます。
- 社内SE
- インフラエンジニア
- 大手SIer
この記事では、IT業界の技術動向についてや、変化の少ないIT職種をご紹介していきます。
当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
ウィザードは1998年に設立したソフトウェア開発業務を遂行する企業で、これまで受託開発をメインに20年以上の実績があります。
結論:変化の少ないIT職種を探す方法
結論から言って、比較的変化の少ない安定したIT職種を探すなら、マイナビ IT AGENTやGeekly(ギークリー)など複数社の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
人材紹介大手リクルートによると、希望の転職先に転職が決まった人は平均して4.2社のエージェントに登録しています。
【転職エージェント(人材紹介会社)利用社数】
◆転職決定者: 平均4.2社
◆全体 : 平均2.1社
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上記記事では、9社を徹底比較。
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転職を有利に進めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめの転職エージェント
今すぐ転職するつもりがなくても、いざ転職したいときにスグ動けるように、今のうちから登録しておいた方が良いですね。
本当に転職したいぐらい病んだときは、転職サイトに登録する気力すら起きないので、余裕のあるうちに登録しておきましょう。
転職サイトに登録するのは面倒臭いですが、どのエージェントもスマホから3分程度で登録できます。
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※利用料金は無料
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今後IT業界に訪れる変化
IT業界は変化の激しい業界です。
昨今のIT業界において、特に大きく変化している分野をご紹介します。
AIの台頭
AIの台頭は、今後のIT業界の変化について語るには欠かせない要素です。
システムエンジニアが今のままの仕事を続けていると、AIに仕事を奪われてしまうのではないか、という懸念があります。
確かに、単純なコーダーやマークアップエンジニアですと、もしかしたら数年以内にAIによってプログラミングが完成する時代がくるかもしれません。
テスター業務や品質管理など、品質担保を担う下流フェーズも同様です。
比較的単純作業ですので、人間ではなくてもこなせる業務になる可能性は大いにあります。
一方で、顧客の要望を汲み取ったり、技術的な知識を持って問題解決する高度なプロセスは、まだまだ人間にしかできないと考えます。
つまり、プロジェクト開発における上流フェーズについては、今後も残り続けるでしょう。
上流フェーズへの参画を積極的に志すことで、システムエンジニアとして長期間仕事を続けることが可能となります。
一方で、AIの台頭について常に最新動向をキャッチアップしておく必要があります。
クラウドサービスの台頭
クラウドサービスの台頭によって、物理的なサーバーを借りずにWebサービスをローンチさせる企業が増えています。
そのため、今後インフラ系の仕事は減っていくのではないか?という見方も存在しています。
しかし現実的に、今すぐ全ての物理サーバーがなくなり、クラウドに移行することは考えにくいです。
セキュリティ面やカスタマイズ性の問題から、従来からあるオンプレミスについて一定のニーズは残り続けるでしょう。
DX(デジタルトランスフォーメーション)化推進の流れ
DX(デジタルトランスフォーメーション)化推進、IoT、ビッグデータ構築などの流れも、現在のIT業界において大きな潮流の1つです。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)化推進による業務は、業種に関わらず増大傾向にあります。
そのため、今後DX化推進の知識を持ったITエンジニアは重宝される存在になりますが、常に最新の動向をチェックしていく必要が生じます。
今後不足する人材
IPAがまとめた資料から、DX市場で今後不足が予想される人材は以下となります。
- ビジネスをデザインできる人材
- IoT等新技術の専門技術者
- 設計技術者
- システム全体を俯瞰して思考できる人材
出典:デジタルトランスフォーメーションに必要な技術と人材|IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
DX時代のエンジニアに必要なのは、単に新しいプログラミングスキルだけではありません。
ビジネスをデザイン(企画、推進)するスキルや、DXやデジタルビジネスの実現・推進をリードするための複合的なスキルが求められています。
比較的変化の少ないIT職種
ここでは、比較的変化の少ないIT職種を3つご紹介します。
- 社内SE
- インフラエンジニア
- 大手SIer
とはいえ、全く最新動向の学習が必要ないわけではありませんが、安定的に業務をこなせるIT職種が中心となります。
社内SE
IT業界で変化の少ない職種は「社内SE」です。
社内システムは一般的に長期的に運用することが多く、働く環境や求められるスキルが頻繁に変わることはありません。
社内SEの業務内容は、企業の体制や社内での立場によって変わるため、一概には楽であると決めつけられませんが…
定型業務が多く、納期へのコミットも融通が利くことも多いので「ワークライフバランス」も実現しやすい職種です。
勤務地が変わらないため、安定的に、腰を据えて働くことができます。環境の変化が少ないため、肉体的にも精神的にも負担が少なく済みます。
プロジェクトごとに現場が変わるSIerなどと比べるとストレスやプレッシャーが少ないですね。
社内SEが接する相手は、基本的に社内のメンバーです。
外部のクライアントや顧客と接するよりも、自社の社員と接しながら仕事する方がやりやすいと考えるエンジニアは多いようです。
技術面だけでなく、対人関係においても変化が少ない職種と言えますね。
ただし、社内SEの働き方は、勤めている企業の文化に依存します。
残業が少なく、ホワイトな働き方が定着している企業の社内SEを目指しましょう。
社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、SES(客先常駐)からのキャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはネットワークを扱う場合など、マニュアルや規格が用意されており、それに従うことで業務をこなすことができます。
サーバーやインターネット回線が正常に動作している場合は、時間に余裕がある場合も多く見受けられます。
(一方で、トラブルが起きた場合は忙しくなります。)
ソフトウェアエンジニアのように、スクラッチ開発(ゼロから何かを開発)することはありません。
すでにある機器(サーバー、ルーター、スイッチ)などを組み合わせて環境を構築します。
既存の機器を組み合わせるだけで、ゼロから何かを開発する必要がないのです。
また、ある程度定番の組み合わせや、機器がありますので、学習コストも低く済みます。
ただし夜勤があったり、辛い面もあるため、合う、合わないは確実にあります。
また、あくまでも技術職ですので、部分的には他のエンジニアと比べると楽(ラク)かも?というだけです。
楽しめる方が向いていますし、CCNAなど資格の勉強も必要となりますので、甘くはありません。
手に職をつける気持ちで、本格的に取り組みましょう。
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IT技術に精通した専門アドバイザーがアドバイスしてくれるため、インフラエンジニア特有の要望も細かくヒアリングしてくれます。
大手SIer
マネジメント業務中心
SIerでのエンジニアがたどるキャリアパスとしては、まずは下流工程を経験。
その後はクライアントの要求をヒアリング、仕様をプレゼンしたりなど、マネージャー寄りの業務に移行します。
さらにその先は、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーへのステップを目指します。
マネジメント業務が中心となるため、ドキュメントの作成や顧客折衝などが主な業務内容です。
そのため、コミュニケーション能力や、顧客の要望を満たすための説明能力が求められます。
一方で、最新の技術動向については、製造は下請け企業に外注するケースがほとんどですので、求められない場合も多いのが特徴です。
枯れた技術が中心
中〜大規模なシステム開発の案件では、Javaなどいわゆるレガシー(枯れた)技術が中心となるケースが多いです。
枯れた技術とは、すでに公開されている他プロジェクト等で、長期間の実績が蓄積された技術のことです。
最先端の新しい技術と比べると、安定性が高く、納期を守りやすい開発が行えるメリットがあります。
安定した稼働を優先するため、熟成度が高いプログラム言語を使うことが増えます。
プログラム言語のバグに起因した不具合が起こりづらく、バージョンアップしても変更点が最小で済むためです。
レガシーな技術を一旦学んでしまえば、新たな知識を学習する必要性があまりないと言えます。
一方で、新しい技術に挑戦していきたいエンジニアにはマッチしない風潮です。
高度な人材を求人している企業を探す
このような、安定的に仕事をこなせるシステムエンジニアを募集する企業を探す必要があります。
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、安定性の高い、比較的変化の少ないシステムエンジニア求人を探しやすいと言えます。
転職エージェントは、各社の人事担当と密に情報交換をしていますので、入社前に会社の実情を知ることができます。
転職エージェントの話を聞かないというのは、転職活動という情報戦において非常に不利といえます。
登録、そして面談を強くおすすめします。
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