独立系SIerとは
独立系SIer企業とは、他の企業に属さないSIer系企業のことを言います。主な企業例としては、富士ソフト、TIS、トランスコスモスなどが挙げられます。
そのメリットは多岐に渡りますが、代表的なものは以下になります。
- 親会社の制限がなく、自由度が高い
- さまざまな業界のシステム開発を経験できる
- 平均年齢や新卒男女比などに個性がある
一番のメリットは、何よりも業務で受ける制限の少なさにあります。
メーカー系SIerのように、使用するハードウェアやソフトウェアに制限がありません。
一方で、親会社に縛られないということは、継続して業務を発注してくれる「親方」が不在ですので、
安定性という観点から見れば、メーカー系よりも劣る場合が多く、継続的に仕事を得るための営業力が求められます。
そんな独立系SIerですが、IT系の情報発信をしているWebメディア等で、「独立系SIerはやめとけ」などの意見を見ることも多いです。
結論から言って、働くSIer企業がホワイトSIer企業なら大丈夫、というのが正解です。
SIerの種類
- 独立系SIer
- メーカー系SIer
- ユーザー系SIer
- 外資系SIer
SIerと呼ばれる企業は無数に存在しており、大別すると上記4種類に分類することができます。
メーカー系やユーザー系は、親会社の意向が強く、自由なシステム開発はやりづらいと言えます。
一方で、独立系は自由度の高い環境で、スキルアップを望むことができます。
こんな独立系SIerはやめとけ!
大手SIerの下請け事業メイン
大手SIerの下請け(2次請け、3次請け)事業メインで立ち回っているSIer企業は、避けた方が無難です。
ここで大切なのは、「商流の深さ」に企業規模は関係がないという点です。
中小SIerでも、クライアントから1次請けで仕事をもらっているホワイトSIerは存在しています。
筆者は業界に身を置いて10年ですが、そういった優良中小SIerは、確かに数は少ないながら確実に存在していました。
客先常駐が主体
SESの多重下請けはなぜ蔓延する?防ぐ方法やメリット・デメリットを解説。
2次請け、3次請け企業の場合、SESで現場に常駐する形となるケースがほとんどです。
自社への帰属意識も持ちにくいですし、
契約終了と共に、また次の現場へ行かされるため、腰を据えて業務に集中することができません。
年収が低い
多重下請け構造の下層であるということは、中間の業者にマージンを抜かれてしまいますし、SES営業マンのコストもかかるため利益率が低い傾向にあります。
そのため、エンジニアの年収も低い水準です。
プロパー社員とほとんど同じ作業をしているのに、所属企業が商流のどこに位置しているかによって年収レベルが数百万変わってくるということがよく起こります。
どうせ勤めるなら、プライム案件(1次請け)が中心で、給与水準も高いSIer企業が良いでしょう。
スケジュールや納期がシビア
独立系SIer企業では、自社のグループ企業などからの発注ではなく、外部の企業からのシステム構築依頼がメインです。
スケジュールや納期に融通が効かず、納品直前のタイミングなどでは長時間残業や休日出勤などの時間外労働が増えやすい傾向にあります。
ホワイトな独立系SIer企業の特徴
プライム案件メイン
多重下請け構造ではなく、プライム案件(1次請け)の案件をメインで受注しているSIerを探しましょう。
中間マージンが発生しないため利益率が高いですし、より上流工程から携わることができるので、スキルも磨きやすい環境である場合が多いです。
また、発注企業との信頼関係が構築されているので、自社に持ち帰って仕事できるケースもあります。
年収が高い
利益率の高いプライム案件を中心に回しているSIer企業では、2次請け、3次請けの企業よりも平均年収も高い傾向にあります。
自社製品を持っている
自社製品を開発・販売している独立系SIerは強いです。
SIerとして受託開発をしているだけの場合に比べて、収益源が分散されているため、リスクヘッジができている状態といえます。
自社作業ができる
また、自社製品に関しては、自社内開発ができるので、SESのように現場に常駐せずに業務をこなすことも可能です。
強みを持っている
特定の「強み」を持った企業は、他社には真似できない価値提供をすることができますので、安定性が高いと言えます。
ホワイトな独立系SIerを探す方法
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結論から言って、ホワイトな独立系SIerを探すなら、
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