SES・客先常駐

ブラックSES企業の見分け方と特徴を10年目SEが解説。

ブラックなSES企業

SES(客先常駐)は、ブログやTwitterなどで、悪い面ばかりが話題にのぼります。

そのため、SES自体がブラックだと思われがちです。

この記事を執筆している筆者は、SE歴10年です。

SES・客先常駐も5年で、様々な現場を経験しました。

 

一方で、業界歴10年の経験からすると、

SESだからといって、必ずしもブラックとは言い切れないと感じています。

 

私の回りでは、良質なSES企業も、少なからず存在していたためです。

ですが、ブラックなSES企業も、確かに存在していたのもまた事実です。

 

結論としては、ブラックSESかどうかは、会社や現場によって大きく異なります。

 

そこで、この記事では、ブラックSES企業の見分け方や特徴をまとめました。転職・就職活動をする際の参考にしていただければ幸いです。

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ブラックSES企業で、毎日消耗している…

そんなエンジニアは、今すぐ転職して抜け出しましょう。

 

ただただエンジニアを現場に送り込む、消耗型のSES企業から抜け出して、

キャリア形成や、帰属意識を持つことができる、ホワイトなSES企業に転職することを強くおすすめします。

 

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ブラックSESを見分けるポイント

商流が深い

IT業界 深い商流

まずは、商流が深すぎる案件は、避けた方が無難です。

SESで商流が深すぎる!デメリットと対処法をシェア。

 

商流が深い、というのは、つまり多重下請け構造の下層案件のことを言います。

 

SES ブローカー 中抜き

SESは中抜きされるって本当?ブローカーに一円も渡さず単価UPする方法。

3次請け、4次請けなど、間にブローカーが挟まっている案件では、いわゆる「中抜き」されており、エンジニアの単価が低いためですね。

 

ただし、商流が深い案件は、メリットがある点も覚えておきましょう。

多重下請けの下層であればあるほど、責任範囲が狭くなります。

あくまでも、クライアントにシステムを納品するのは、請負契約しているプライム企業や元請け企業の責任であるためですね。

4次請け、5次請け企業は、労働力を切り売りして提供しているにすぎません。

 

大規模なプロジェクトですと、元請け企業には高い与信能力が求められます。技術面でもそうですし、例えば、100人のエンジニアを自前で用意できるか?など、さまざまな面で企業の体力が試されます。

現実問題として、そこをクリアできる企業が見つからない場合には、下請け企業に技術力や労働力を分散して発注することができるのが、多重下請け案件です。

 

小さなSES企業同士で、提供できる労働力に応じてリスク分散している一面があるのです。

とはいえ、やはり下層すぎる案件は、作業の質も低い傾向があります。ですので、そればかり請けている企業というのは、避けるべきです。

給与水準が低すぎる

首都圏の企業であるのに、新卒で年収300万円を切るなど給与水準が低すぎる企業は避けましょう。

利益率が低い多重下請け案件を中心に受けているため、エンジニアへ支払う給与が低くなっています。

還元率が低い

高還元SESとは?新しいSESの働き方と求人動向について。[現役エンジニアが解説]

還元率(エンジニアの取り分)が、極端に低い企業も避けましょう。

 

もちろん、適切なマージン率(会社の取り分)は必要です。

エンジニアを雇用する際は、新人への教育、案件を抜けて待機している間の給与、社会保険費など様々な費用がかかるため、それを賄う必要があるためです。

 

ブラックSESかどうかは、以下の項目をチェックしましょう。

  • 還元率:マージン率を教えてくれない
  • マージン率の平均値(37.7%)を極端に下回る

など、都合が悪い情報を隠したり、数値が低すぎる場合は問題があります。

単価を教えてくれない

SESの単価を教えてくれない場合の対処法→今すぐ抜け出しましょう。

エンジニアの単価を教えてくれない場合は、注意が必要です。

まともな会社であれば、還元率や単価は教えてくれます。

エンジニアの単価は、自身の対外的なスキルレベルを測る指標にもなるので、知ることでキャリアアップにもつながります。

営業力が弱い

自社の営業力が弱いかどうかは、以下のチェックポイントで確認することができます。

  • 案件が少ない(選べない)
  • 多重下請け案件ばかり持ってくる
  • メイン案件がない

営業力が弱い会社は、そもそも案件自体が少ないため、エンジニアの選択肢が少ない傾向にあります。

また、利益率の低い多重下請け案件が中心の場合も、案件の質が担保しづらいですね。

それから、利益率の高いメイン案件がない場合も厳しいですね。経営の安定しているホワイト企業では、上場企業などからプライム(1次請け)案件をもらっているケースが多いためです。

強引にアサインする

営業力が弱く、案件が少ない企業では、やや強引にエンジニアを案件にアサインする傾向があります。

1つ案件を逃すと、次のチャンスが少ないためですね。エンジニアが自社に待機していると負債になるため、できるだけ稼働率を上げようとします。

[SES]スキルシートを盛っちゃダメな理由。偽装・嘘はボロが出ます。

ときには、スキルシートの記載をやや盛ったり、面談で経験が浅い言語を得意と答えさせたりすることもあります。

キャリア形成できない

強引に案件にアサインさせられるため、スキルがあまりマッチしない案件や、希望していない案件の可能性があります。

そのため、エンジニア自身のキャリア形成については二の次で、会社の利益を優先する動きを見せます。

1人で常駐させられる

ブラックSES企業では、エンジニア1人だけで現場に常駐させられるケースが多いですね。

指揮命令系統がわかりにくく、困ったときに相談するメンバーもいません。

一人での常駐は、自社に対する帰属意識が持てないですし、良いことがありません。

 

一方で、ホワイトな企業では、チーム体制で現場に行くことが多いです。

自社の上司が仕事量や指揮命令をコントロールしてくれるので、圧倒的に働きやすくなります。

ホワイトSES企業は、存在します。

ホワイトな優良SES企業って存在するの?見分け方を徹底解説。[現役エンジニアが語る]

SESの悪い噂ばかりを聞いていると、

ホワイトSES企業なんて、本当に存在するのか?と思われるかもしれません。

 

私が10年この業界に従事した経験からお話すると、少ないながら、確実に存在しています。

 

いわゆるプライム案件(1次請け)案件を取っていて、利益率の高い仕事を粛々とこなしているホワイトなSES企業も存在しています。

企業規模は関係なく、中小企業であっても、そのような勝ち組SES企業は一定数います。

 

マジで存在していますので、安心してください。

ただし、あなたがそのような企業をうまく見つけられるかどうかは、また別問題です。

入社してみないと実情がわからないこともあるからですね。

 

私は、自分がSESエンジニアとして常駐しつつ、その過程で良い企業をたくさん見てきましたので、確実性があるのですが、

転職を希望している方は、同じように、企業を内部から見ることはできません。

 

そこで、企業の人事部と密接なコミュ二ケーションをとっている、転職エージェントの出番です。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業の内情をよく知っているため、

 

自分で見なくても、プライム案件で利益率が高い会社なのか、それともむやみに商流が深い案件で摩耗している会社なのか、

判断することができます。

 

IT転職のおすすめ転職サイト

今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。

おすすめ転職エージェント

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転職サイト・転職エージェントに一度登録してしまえば、

あとは「転職のプロ」であるキャリアアドバイザーが、親身になって案件紹介・履歴書作成支援・模擬面談などのサービスを提供してくれます。

 

転職は情報戦です。

自分一人で転職活動するよりも、圧倒的に「情報強者」になることができますので、登録しない手はありません。

 

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